韓国の国旗が妙、という話を聞きました。
今まで韓国になどまったく興味がなかったので知りませんでしたが、
いわれて見てみると、おもしろいです。
韓国の国旗と言えば、勾玉を二個くっつけたようなもので、
太極旗と呼ばせたいらしいです。
太極と言えば、陰陽思想でおなじみの、
白と黒、陽と陰がまざりあう図が知られています。
光は闇なくしては存在せず、闇は光なくして存在しません。
光も闇もお互い影響しあい、混ざり合って回り、
動きながら世界は流動しているのです。
というのを端的にあらわしたのが太極図。
……ですが。
重要なのは、その方向です。
混ざっていればどちらでもいいというのではなく、
活動・活発・生・光の方向である、右に回ります。
時計を代表して、普通の風車や寺社のマークも
右回りに動くようになっているはずです。
一方、正道に反するので有名なのが、ナチスドイツのマーク。
ハーケンクロイツは正道に逆行するように、左回りです。
ヒトラーは黒魔術を求めた、という話があるので
偶然の産物ではなく、なにかしら呪術的なものを
こめたようにも思われます。
という観点から、韓国国旗。
いったい、どっち向きに回って、どういう意味があるのでしょうか。
そのほかも、よくわからないことが多いです。
一応太極を狙っているのだとしたら、
普通の描きかたでは、陽がのぼって陰が沈む形になります。
変な言い方をすれば、太陽が昇って夜が下がり、
これから朝で、さあ動こう! というイメージです。
でも韓国国旗の場合、赤が陽だとしたら、
陽がこれから下がって、陰が上がろうとしているように見えます。
正道が逆転して、闇があがってくる図です。
……これ、本当に太極図を元にしているのでしょうか?
そもそも、陰と陽って、青と赤でしょうか?
黒と白なら陰と陽以外にありませんが、
青と赤にすると、別の意味も入ってきそうです。
日の丸が赤いことを考えると、赤は太陽で青は夜の色。
旗が白いことを考えると、包帯の白、動脈の赤、静脈の白という
床屋さんカラーにもとれます。
太陽が沈んで、夜がやってくる図。
新しい血が降りて、古い血が巡ってくる図。
太極図がそもそもあらわしている、
『活力』という概念にはまったくあいません。
さらに卦。
わたしは卦にはまったく明るくないので内容はよくわかりませんが、
方位や時間と対応しているとは知っています。
「あたるも八卦、あたらぬも八卦」の言葉のとおり、
卦は普通八個書きます。
なのに、なぜ韓国国旗では四個しかないのでしょうか?
それに、その形。
八卦は360度を8等分するので、それぞれが同じ大きさ、
同じ間隔をもって配置されます。
つまり、外円に接する八角形、というような形になります。
それを一枚の紙に収めるとするなら、正方形が一番楽です。
でも国旗では横長に収めているために、
上下は間隔が広すぎ、左右は間隔が狭すぎるようになってしまっています。
いったいなぜ、どんな意図で、
あの国旗があんな風にデザインされたのでしょう。
そう考えだすと、すごく不思議で興味深いです。
そういえば、何かあるたびに他国の国旗を燃やしたり、
玄関マットのごとく使ったりして汚すのがお得意な国がありましたっけ。
なにかといえば相手が嫉妬していると叫ぶ姿は、
心理学で言う『投影』そのものに見えます。
あれも何を元として、どこから発生しているのかを考えると――
とても意味深で、興味深いです。