おみやげに、ととんでもないお菓子をもらいました。
一口食べるとのどの奥が焼け付くような、
はげしくくどいお饅頭のようなたべものです。
販売会社の名前がよくわからなかったので
とりあえずネットで調べてみたところ、
その他の情報も出てきました。
なんでもこれを好きで食べている人がいるそうなのです。
その一例のようなものとしては、
濃いお茶を飲んだ後にたべるとか。
お茶。
そう言えばお茶をたてるときにはお茶菓子はつきものっぽいです。
でも、口に入れておくのもたまらないほど
苦くて渋くてつらいお茶を無理やり嚥下したあと、
のどが焼けるほどくどくてえぐいお菓子を食べるって、
それはどうなのでしょうか。
右手にメラゾーマ、左手にマヒャド、
合わせてメドローア的な雰囲気が感じられます。
超高熱と超低温の混合アタックにより
口の中がオリハルコンでも破壊される衝撃です。
正直なところ、ぜんぜんおいしそうに感じられません。
これはなにかの修行なのでしょうか。
お茶としてほどほどに苦いものを飲み、
お菓子としてほどほどに甘いものを食べ、
どちらもほどほどに楽しむというものでないところに驚きます。
そういえばかつてのフランスの、自称美食家たちは
おいしいものをたくさん食べたあと、
後ろの流し台に行ってのどに指をつっこみ、
胃の中身をげろげろ出してからまた食べに戻ったとか。
わたしなどは、おいしいものを食べたあとにはかなくてはいけないのなら
はじめっから食べたくないと思ってしまいます。
あれも、おいしいものをほどほどに食べて満足する、というのは
できないなにか暗い情熱があるのでしょう。
もしかすると、思いっきり熱くしたのちに、
ひっぱたいてから水に浸す、という
日本刀作りに通じさせようとしているのかもしれません。
……知りませんけど。
小市民なわたしとしては、なにごともほどほどが一番です。
追記:
せっかくなので苦めにお茶を入れて、
そのお茶請けとしてこれを友達に出してみました。
感想は、どっちもやりすぎでどうなの、これ?
といった感じで、ほぼわたしとおなじでした。
一体なんていうやつだ・・・
総本家かん川のしほみ饅頭、です。