友達が電車でふと気づくと、近くにDSを縦持ちにして
なにやらプレイしている五十過ぎくらいの男性がいたそうです。
――すごい! 五十過ぎでラブプラス!
しかも電車の中でラブプラス!
と、わくわくしてどんなものかと覗きに行ったのだとか。
ちなみに、ラブプラスはかなり売れたラブゲームです。
そして後ろから見てみると、やっていたのはなんというのかはわかりませんが、
アブラメリンの魔方陣みたいな、数字を合わせるゲームだったようです。
ちょっとがっかりだったそうですが、友達のその発想に感動しました。
わたしは縦持ちならウィッシュルームや脳を鍛えるなんとかや
漢字の練習みたいなのしか知らなかったのですが、
プレイしていることで他人の興味を引くゲームがあるんですねえ。
公共の場で大人がゲーム、というのはよい顔をされない風潮が
まだある気がしますが、退屈にまかせて痴漢するとか
携帯電話でメールするとか、ばか声あげてくだらない話を
響かせるとかよりもよっぽどいいと思います。
なんというか、独りで静かで豊かで……。
本を読むにしたって、こまぎれになるとまったく楽しめないものもありますし、
本を読むときくらい静かな場所でじっくり読みたい気もあります。
疲れた体で魂の抜けたような顔をして、
意味のないえげつない車内広告をぼーっと眺めることが
もてはやされていいものではないでしょう。
ゲーム機は退屈をまぎらわすための良いツールだと最近思います。