いつも夏の時期、空の青さがきもちいいころになると、
無性に、どこかに行きたいと感じます。
でもそれは、適当にどこかに旅行に行けばいいという話ではなく、
よくわからない特定の『どこか』なのです。
いままでずっとそれがどこかわからなかったのですが、
この前、なんだかいい絵をぼんやり眺めていて、
ふと、ああ、こういうところかもしれない、と思いました。
なんとなく浮かんできたのは、
山そばの田舎っぽいところで周りに田んぼがあり、
木造平屋の家の裏だか表だかで竹を組んで支えにし、
きゅうりを育てているような場所です。
わたしは、さかなのモチーフが妙に好きなことや
海が怖くて、その怖さの元が津波だとわかったこと、
短ブーツやダスターコート、テンガロンなどが好きなことなど
なんとなく、かつての前世でそういうのに関わったのだろうと
思っていますが、その行きたい場所も、
いつぞやの前世に関わるのかも知れません。
もしかしたら、いわゆる田舎というものがないので
単なる憧れのようなものだけなのかもしれませんけど。
ぼんやり行きたかった『どこか』が、
概念だけでもわかってなんだかすこしすっきりしました。