いままでなんとなく気になったことはあったものの
取り立てて調べはしなかった、チョコレートドリンク。
そもそもチョコレート自体、カカオレート、カカオ水からの転用なので
カカオ粉末に水を入れる、ココアと語源的にはまったく同じもので、
どう違うのかよくわかりませんでした。
でも今日トロステーション(ゲームの一部)を見ていたら
そんな話題をやっていたので、思わずメモをとりました。
それによると、まずはカカオがあり、ここは共通です。
カカオの要らない部分を捨てて、砕いてすりつぶすと
カカオ塊(カカオマス)になります。
チョコ関係の原材料を見ると、カカオマスと書いてあるものを
ぼちぼち見かけていたので、カカオマスという何かがあるのだと
なんとなく思っていましたが、カカオマスとはカカオの加工品、
簡単に言えばカカオペーストのことだったようです。
このカカオマスから油を抜いたものが、ココアパウダー。
つまり、牛乳から脱脂して脱脂粉乳になるように、
カカオペーストから脱油したものがココアの粉だそうです。
一方チョコレートは、カカオマスに砂糖や粉乳、
それに、さっきのココアを作る過程で抜いた油を加え、
固形化するのだそうです。
つまり適当に言えば、カカオマスの油分を1とすると、
・カカオマス(1油)-脱脂(-0.5油)=ココア粉(0.5油)
・カカオマス(1油)+加脂(0.5油)=チョコ(1.5油)
となり、ココアとチョコでは油分に3倍の差が出るわけです。
チョコすごい! カロリーすごい!
そしてさらにそのドリンク化ですが、
ココアはココアパウダーをお湯で溶かし、牛乳と砂糖を追加して完成です。
チョコドリンクは、チョコをお湯で溶かし、牛乳と砂糖を追加します。
チョコを作る過程でカカオマスに牛乳と砂糖を追加しているのに、
ドリンク化する過程でまた牛乳と砂糖を追加。
味の二段重ねです。
わたしがココアは粉っぽくてぱさぱさしてよそよそしい味と思うのは、
脱脂されているところによるのかもしれません。
そしてチョコドリンクがおいしいと思うのは、
その無駄な甘さとカロリーの高さによるのかもしれません。
こうして、特に調べるまでもなかった疑問が
解決されるのはとてもおもしろいです。
トロステーションはぼちぼちそういう小ネタをはさんでくるので
結構好きだったのですが……近く更新終了とのことでがっかりです。