世界遺産の番組を見ていたら、
ふと見た事があるようなものが映りました。
地上要塞の形と、先っぽのとんがり部分です。
なんとなく、五稜郭に似ています。
五稜郭といえば、五稜なのに一箇所無駄な突起があります。
あの邪魔さは何の意味があるのだろうとうっすら思っていましたが、
死角をなくすためのものなのだそうです。
たとえば昔からある日本のお城は、適当に言えば、四角形です。
これでは大量に敵が攻めてきて、要塞の辺に取り付かれた場合、
すべてに対処することはできません。
矢でも鉄砲でも、点の攻撃にしかならないからです。
でも、要塞の角を三角形にし、その辺と水平になるように
射撃ができる位置に兵を配置すれば
辺にとりつこうとする兵隊を線で攻撃できます。
五稜郭のあの形は、そういう意味があってできたもののようです。
◆◆画像11-10-25◆◆
そんな、要塞の形を体系化したのが、
フランスのヴォーバンという人だそうです。
じゃあ五稜郭もフランス式で、生まれの根っこは
ヴォーバンなんだなあとしみじみ感動しながら見ていたら、
疑問がわきました。
なんで、五稜郭の突起は一個なのでしょうか?
中央が五角形だとして、突起は一個ではなくて
それぞれの間に作っていかなければ意味がないはずです。
そう思ってネットで簡単に調べたところ、
五稜郭を作る当時はお金がなくて
でっぱりが一個しか作れなかったとか
そんなことがいろいろ出てきました。
また、ヴォーバンで調べても、
五稜郭やその他五稜郭がこうなりたかったような
理想の姿がでてきたりして、なかなか面白かったです。
知らないうちは見流してしまうものが、
興味を持つと注視して理解できるようになるのは
なかなかおもしろいです。
そんな見方ができるようになった今だからこそ、
また五稜郭に行ってみたくなりました。