直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

鮮度とおいしさとATP(アデノシン三リン酸)

2014年01月04日 | ちょこのひとかけ


友達から受け取った録画を見ていたら、魚卸売りの話が出てきました。

そこでは魚の鮮度はどう落ちるのかを図ろうとしていて、
その測定基準にATP(アデノシン・三・燐酸)を使うと言いだして
ちょっと驚きました。
ATPと言えば、生物か理科の授業で習った、
運動エネルギーが循環して筋肉で力になるとかいう、
ATPサイクルの、あれです。

ATPは生き締めをしていない魚だと8時間くらいで0になり、
生き締めをしている魚だと24時間くらいで0になるとか。

もし、ATPが、『新鮮でおいしい!』という感覚の元になる味を
作り出しているとするのなら、
適当に釣って凍らせただけの魚は8時間以内に食べなければ
新鮮でおいしいと思えなくなり、
きちんと血抜きをした魚でも、1日たてば新鮮でおいしい感じが
なくなるわけです。

釣りは大漁だからいいというわけでなく、
新鮮でおいしいものを食べるために釣りをするなら、
一日で食べられる量にしておくのがよさそうです。

ATPが残っている状態で干物にするのと、
ATPがなくなっている状態で干物にするのとでは
味の違いがあるのかはちょっと気になります。
干している間や付け込む間に時間がたって、
時間的にはATPがなくなりそうなので、
もし味が違うのなら、味には別の要素も絡んでいそうです。


それはさておき、農家の人も野菜はとれたてがおいしいと言います。
野菜は植物で、同じく植物である花なども
切ったあとで水につけておいたら水を吸い、
花を咲かせたりするので、
植物は切られても普通に生きているのでしょう。

そのために、生き締めのような技が使えず、
時間がたつと『新鮮でおいしい!』と思う成分を
死んだ魚よりも早く自己消費してしまうのだと思われます。

でも、動物はATPが鮮度とおいしさに関わっているとして、
植物の鮮度とおいしさを感じさせるものはいったい何なのかは
考え出すと面白くなってきます。


……と書いていてふと思いついたので、
植物とATPについて検索したら、植物もATPを作っていたようです。
となると、鮮度とおいしさは両方ともATPによるのかもしれません。
なかなか興味深いです。


せっかくなのでATPについて調べてみたら、
ATPはエネルギーの爆弾で、ニトログリセリンみたいなものみたいです。
ニトログリセリンはそのままだと液体で簡単に爆発して、
エネルギーを放出してしまいます。よって、運搬には向きません。

そのため、ニトロを吸収剤に吸い込ませてダイナマイトとして運ぶように、
炭水化物などでくるんで運搬し、必要な細胞で空気と混ぜて火をつけ、
爆発させてエネルギーを取り出すようです。

……と考えたところで。
鮮度がいい魚や野菜などを食べると、
ATPが入った炭水化物を体内に取り入れることになります。
鮮度が落ちたものでは、炭水化物にATPは残っていません。

このATPの入った炭水化物を、ATPが消える前に消化して吸収できれば、
自分で作らないのにATPを取り込むことができるはずです。
この外部入手ATPを人間が自分のものとして利用することができれば――
人間の肉の、『鮮度』が上がるのではないでしょうか?

新鮮なもの、つまりATPがまだ含まれている食物を食べていると、
そうでない人よりも肉体の若々しさが長く保たれたりするのではないでしょうか。
また、運動前に食べるなら、ATPはエネルギーの供給源なのですから、
たとえば走るときの爆発力増加などに使えたりしないでしょうか。

わたしはそういう化学的なことはよくわかりませんが、
外部から取り入れたATPを人間が使うことができるなら、
人工的にATPを作り、それを炭水化物かなにかでくるんで
飲み物に溶かして飲めばマラソンなどで便利に使えそうな気もしてきました。

たしか家庭科がらみの授業でATPなんて出てきた記憶はありませんし
あまりよくわかっているとも言いがたいですが、
思いを馳せるとATPがとても興味深くなってきました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レビュー:2013年秋開始アニメ | トップ | レビュー:チーズ焼 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ちょこのひとかけ」カテゴリの最新記事