ものめずらしさに惹かれてか、母がレンジで魚が焼ける紙、
みたいなものを買ってきました。
二つ折りにしてある厚紙を開くと、
中にはつるつるした感じのものが張ってあります。
なんとなく、粘着ねずみ捕り用紙の、接着剤抜きみたいな印象です。
でもそれよりもなにか、見たことがある気がしました。
とりあえず考えて考えて思い出したのが、
冷凍ピザの底に敷いてあるものです。
レンジでこんがり焼くとかそういうものを考えると、
たぶん原理はおなじものなのでしょう。
ああ、ピザの底ってチーズがくっつかないように
クッキングペーパーが敷いてあるわけじゃなくて、
焼けるような仕組みだったんだ、と新鮮な驚きを味わいました。
それをこの前使ってみたようで、
見に行ったら鮭が焼けていました。
最初は生臭い感じで不安だったのですが、
それは一回目のだったようです。
二回目のはきちんと……というか、蓋をせずにかけた
ごはんのぱりぱり風に水分が飛んでいました。
ごはんがちょうど炊けていたので食べてみると、
普通に加熱調理されていておいしく食べられました。
皮もなまっぽくないぱりぱり具合だったので、
母と考えて、皮だけを魚が焼ける紙にいれて
レンジにかけてみました。
すると。鮭皮あぶりみたいな懐かしい感じの食べ物になりました。
いまのところ完全に、焼くのと同じようにはなりませんでしたが
これはこれで新しい調理法だと思います。
紙が二回で使い捨てなので環境と世界には優しくありませんが、
もし将来何度でも使えるようなものにレベルアップしたとしたら、
これはごはんがくっつかないしゃもじのように
ノーベル日常生活賞を取れるクラスの発明品になると思います。
だれが考えたのか知りませんが、なかなかおもしろい技術でした。