最近ミクのために、ひさびさに採譜などしているわけですが。
ピアノを始めてから十何年にしてはじめての発見をしました。
わかっている人にはなんでもないのでしょうが、音価の話です。
音価、音の長さ。
たとえばテンポが四分=60だとすると、
四分音符を一分間に60回鳴らすスピードで演奏します。
これがたとえば一つの音を四分だけでならしていくと、
時計の音みたいにカチカチと1秒『ごと』に鳴るわけです。
弾く分にはなんの問題もない概念です。
……が。
採譜にあたって1秒の半分とか、さらに半分とか
その半分とかのタイミングでの戦いをしていると、
おかしなことになってきました。
音の長さを図面でのセンチ単位に変換して、
どう考えても8拍の長さにしているのに、
全部の音符を合計したら
物理的に7拍しか存在しないのです。
これは驚きました。
長方形をごまかして切って伸ばしたら、
一マス増えちゃった、くらいの驚きです。
なぜだろうなぜだろうと
ひさしぶりに脳ぢからを最大にして、
ようやくわかりました。
テンポが四分=60のとき、
四分音符を一秒『ごと』に鳴らします。
この『ごと』というのがくせもので、
四分音符の長さは一秒だと
なんとなく思っていましたが、
本当は一秒ではなかったのです。
まあ、落ち着いて考えればあたりまえ。
一秒の長さで音を出していたら、
音を打ち直す時間がありません。
すくなくとも、一秒より確実に
短くなければいけません。
音が細かくなればなるほど、
楽譜のスペースもなくなっていき、
どんどんわけがわからなくなりますが、
音を考えるには
拍のタイミング棒に重ねるのではなく、
拍のタイミング棒の間の長さが、
その音に与えられる長さだと考えると
うまくいきました。
ひさしぶりに新しい発見です。