直列☆ちょこれいつ

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RPGの何が楽しいのか

2010年11月16日 | ちょこのひとかけ


RPGといっても、ここではデジタルゲームとしてのRPGのことです。
お芝居のようにロールをプレイイングするゲームはここでは触れません。

さて、RPGといえばいまや一大ジャンルになるほど浸透しています。
でも、嫌いな人にはめんどくさいし楽しみもわからないと言われます。
RPGの何が楽しいのかわからない、と。

わたしはRPGは好きですが、RPGはどんなものでどこらへんが
楽しいのかと考えると――レンガで家を造る感じです。

普段の仕事などは、まるで賽の河原で石を積むようなものです。
自分のため親のため、ひとつひとつ仕事をし、石を積み上げていても、
低いところ、積んだところで他人が邪魔をしてきて
つんだものをすべて崩していきます。

一方、RPGは石を確実に積んでいくことができます。
たとえば強風でレンガを崩されることもあるでしょう。
でもそういうときでも、セーブがあるためにゼロにはならず、
壊れる前から再開し、今度はレンガの接着を強めて、
また上に積み上げていくのです。
そして最終的にどうにか家を作り上げると、
「ああ、こんなものを作り上げることができたんだ!」
と達成感に浸るのです。

人により、楽しみ方にはかなりの差があると思いますが、
わたしの一例としては、『積み上げの楽しさ』です。
ほかのもので例えるなら、『マッチ棒積み』などです。
たとえばマッチ棒を積み上げてお城を作る、
瓶のなかに木の破片をピンセットで入れて船を作る、
あまった大量の割り箸を接着してかごを作る、
藤を編みこんでびくを作る、
毛糸を編みこんでセーターを作る、
といった行為に類するものです。
RPGの何が楽しいかわからない人は、
そういう趣味を持っている人に、
何が楽しいのかと訊いてみるといいと思います。
訊いたところで理解できないことは理解できないので、
理解したくない人には決してわからないでしょうけれど。

もしかすると、その大きなくくりは、『ためること』にあるのかも知れないと
肛門期性格のわたしは考えます。
たとえばお金を銀行にためつづけて残高が増えていくのを見たら、
「ああ、すごい」と思う気持ちはあると思います。
それに対し、「ためるだけでつかわないなら意味がない」と思う人には
ためることの楽しみなどは理解できないと思うのです。

とりあえずまとめてみると、RPGの何が楽しいのかという問いへの答えは、
『積み上げ感』となるでしょう。

もしも現実で、問題集の問題を100問解いたらレベルが上がるとか、
100時間働いたら1レベルあがるとか、
レベル99まであがったら国のトップになれるとか、
きっちりしたレベル制があれば、現実も楽しくなると思います。
実際はそうはならないのは、積み上げがないからです。

お金をためるのもRPGをやるのも、快楽の根本としては同じものに思います。
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