ドラえもんの映画をここのところ、
半ば強制的に見ていました。
と。いつごろからか、本当に、
地球を大事にしようとかそんなのばっかりが
目立つようになっています。
確かにそれはわかるけど、
そこまでして言わなきゃいけないのかなあと
ちょっと説教くささと予定調和に
うんざりしています。
鳥人間の回の映画だと、
人間たちが鳥たちを大事にしないので
地球から鳥すべてを連れ去ろうとします。
そんなことはさせない、地球を守るんだ！
と立ち向かうドラえもんたち。
でもそこで路線変更。巨大な敵が出たので
そっちを倒すことが大事になります。
倒したら、それでおしまい。
みんなで地球を大事にしようね。
そんな感じ。
目的のすり替えは、のびたと竜の騎士のようです。
話の元になるのが、実は未来人のせいというのは
のびたの恐竜や、のびたの日本誕生とも同じ。
なんだか……ただの焼き直しじゃないでしょうか。
というところで、今度やるらしい、
ドラえもんのあたらしい映画も
そんな感じになるんじゃないかと思います。
人間たちが緑を大事にしないので、
地球から緑すべてを持ち去ろうとする、木人間たち。
そんなことはさせない、地球を守るんだ！
みんなも地球を、地球の緑を大切にしようね！
とたちあがるのびたたち。
あとの結末は、
たとえば植物の星に巨大彗星でも落ちてくるので
それを防いで終わるとか、
未来から来た悪者が、木を集めるとか
植物だけにかかるウイルスをまくとかしようとするので
それを防ぐとか。
そろそろ順番からすると、絶体絶命になったところで、
タイムパトロールか、植物星の警察集団かが来て、
助けてくれるのもあるかもしれませんね。
そして話の元としては、
実は植物たちが知恵を持つようになったのは、
かつて未来人かドラえもんかが
過去でそういう知恵をあたあえることを
したからだ、とか、そんなものかもしれません。
……一消費者として思いますが、
焼き直しだけの映画でほんとに楽しいんですか、と。
最近のドラえもんを見るにつけ、思えてなりません。
有名人だのなんだの使う前に、
大事なものがもっとあるんじゃないでしょうか。
たとえば基礎工事に手を抜いた建物を、
有名装飾家に飾ってもらって、
それでいいんでしょうか。
有名ブランド物の包装紙に包まれた
バッグをプレゼントして、
中身はニセブランドでいいんでしょうか。
そんなことを思いました。
実際に公開されたら、今までにないくらいの筋書きで、
みんな夢中になっちゃう！
――といったようなことを期待しています。
