ネットを見ていたら、一眼レフでフィギュアを撮影した
ちょっといい写真があったので、わたしも自分のフィギュアを、
ちょうど友達が置いていった一眼レフで撮影してみました。
――が。思った感じ、似た感じにはまったくなりませんでした。
ようやく、ほしいものだけ手前にはっきりと出して
後ろをぼかすという、フォトショップで言えば
背景レイヤーだけにぼかし処理をかけて合成するような画像にするには
絞りを広げてF値を下げればいいとわかってきたので最大まで開きますが、
どうにも中途半端にしかなりません。
もっとF値を下げようとダイヤルをぐるぐるまわしますが、
F4.5以下になりませんでした。
スペック上はF3.5までいくはずなのに、なぜ4.5でとまるのか、
なぜこんなに暗いのか、もっとFを下げられたら
ぼけのある写真がとれるんじゃないか、
Fが下がるレンズにはなにがあるのかと調べたら――
単焦点レンズが出てきました。
単焦点レンズの明るさはF1.4くらいのものまであるのだそうです。
ついでにサンプルを見たら、わたしが一眼レフで撮れると思っていたような
写真が載っていました。
そういえば、一眼レフのピントあわせの速さと
シャッターの音のよさ、望遠のズームっぷりを楽しんで忘れていましたが、
そもそも一眼レフをいじったときに撮れると思っていた写真は
そういうものだったはずです。
使い始めのころは、ネットで見たような写真が撮れないのは
きっとまだ理解していない謎機能があるからで、
いつか理解したら撮れるようになるのだと思っていました。
でも。今知った感じだと、よくある一眼レフっぽい写真をとるのは
単焦点レンズでないとだめなのではないかと思えてきました。
たとえばレンズガラス一枚の暗さがF1.4だとして、
ピントあわせにもう一枚レンズを入れたら暗さはF2.8。
さらにもう一枚入れたら、単純にはF4.2になってしまいます。
焦点距離を変更できるようにするためにレンズ枚数を増やしたら、
絶対にレンズの暗さは一定以上になってしまうはずです。
でも、レンズ枚数を増やさずに済む単焦点レンズなら、
レンズの暗さは最低限で抑えられます。
いま思えば、カメラについてきた広角のレンズは、
ズームにしてもほとんど内容がかわりません。
写る範囲が変わって景色がトリミングされる程度です。
それなら、トリミングくらいパソコン上でやるようにすれば、
広角レンズはいらず、単焦点レンズでよかったのではないかと思います。
ずっと謎だった単焦点レンズの意味が、ようやくわかってきました。