ケット・シー。
ノルウェーの妖精です。
ケットはキャット、猫をあらわし、
シーは精(せい)をあらわします。
ほかにもノルウェーで有名なのが、
ユクトとクルト。
ノルウェーでは
過ぎ行く年をユクト、
迫り来る年をクルト、と呼び、
それぞれの精霊を、
ユクト・シー、クルト・シーと呼びました。
年明け前には、過ぎ去る年を思い出し、
来る新たな年に希望を乗せます。
この行事が、ユクト・シー、クルト・シー。
これが伝わって日本に来たものが、
『行く年、来る年』に変わったと言われています。
(参照:民明書房『ノルウェイの信仰』海苔 右衛門 著)