最近日本書紀など読んで、内容の読解をしていると、
いろいろ古いものがこころおもしろく見えてきます。
毛の国の上のほう、上つ毛の国、
毛の国の下のほう、下つ毛の国。
それぞれ約して『こうづけの国』と『しもつけの国』なのに、
なぜ漢字は『上毛』でなく『上野』としたのか。
なぜ『下毛』でなく、『下野』としたのか。
名前の本体は『毛』なのに、わざわざそれを隠して、
読みだけでそれを出すというのはとても印象深いです。
最近、いろいろ調べたいこと、研究したいことができたものの、
本格的に研究をするには、自分の一生を全部使っても
調べてまとめきれはしないのだとわかってしまいました。
竹取物語の研究をまとめるだけでも3年くらい。
竹取物語の何百倍もある日本書紀や古今和歌集に古今伝授など
研究してまとめようとしたら3年の100倍は楽にかかってしまうでしょう。
せめてお金だけでもたくさんあれば、
世の雑事に惑わされずに研究ばかりするものを。
ああ、人の世は、何かするには短すぎ、何もせぬには長すぎる。