サフ磨きは600番で行うと、サフの筆塗りのでこぼこが消え、
平らになることがわかりました。
でも、表面はそれなりになめらかですがつや消しっぽい感じです。
昔はこんなじゃなかった気がするなあと
それでも型を作り、複製をしてみました。
複製すると、意外ときれいに出るからです。
でも、やっぱりなにかきれいではありません。
やすりのあとさえ見える場所もあります。
なぜこんな程度にしか磨けないのだろうと思いながら、
次に手をつけました。
磨いて磨いて、表面はつや消しでつるつる。
まだ気になる部分はありますが、これ以上やっては
サフが全部削れて下地が出ます。
下地が出ると、その上にちょっとサフを塗ろうとしたくらいでは
はじかれてしまうので、厚く塗るしかありません。
すると、それをまた薄くするのはものすごい手間になってしまうのです。
どうにかできないかと思いながら、
なんとなく冷やかすつもりで、やすり箱に残っていた
1200番で表面をなでてみました。
――すると。表面がつやっつやのぴかぴかになりました。
これです。
昔の表面は、たしかこんなだったような気がします。
最近やりはじめるにあたって、最初に1200番なんかを使ってしまい、
削れもしないしきれいにもならないからと
その存在を忘れていましたが、本来はこうやって使うものだったなんて。
600番できちんと表面を整えた場所にかけると、
なでた端からつやつやになっていきます。
それでも、筆の運びの段差が気になる感じです。
そういえば昔はそれを消そうともしていたのを思い出しました。
はじめてやったらできたことが、二度目にやったらできなくなっている、
というのはたまにあります。
きっとそういう一度目をビギナーズラックというのでしょう。
まさかサフのやりかたを思い出すのにこんなに時間がかかるとは
思いもしませんでした。
でもこういう経験を得ることでコツがつかめるので、
まったく無駄とはいえないのがむずかしいところです。
はやく仕上げてしまって一息つきたいです。