直列☆ちょこれいつ

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電車飛込みを減らす方法

2021年03月30日 | ちょこのひとかけ
電車に飛び込んで死ぬ人の話はぼちぼちと聞きます。

その処理などで電車が止まっていると、
「死ぬなら飛び込むな」
「勝手に一人で死ね」
などと文句を言う声も聞こえます。
では実際、ほかにどういう死に方があるのでしょうか。

車に飛び込んでみたところでかわされる、
外で首を吊ろうとしても見つかって止められる、
飛び降りようと高い建物に上がっても見つかって止められる、
そもそも高い場所に入れない、
部屋の中には首つれるような場所がない、
などたくさんの障害があります。

部屋も汚さず、体が失われて身元不明などにならず、
発作的にでもやれるとしたら、
たぶん電車飛込みくらいしかなかったのでしょう。
ほかの場所でやれと言うのであれば、
ほかの場所を用意するくらいしてほしいものです。

……というのが、一番の問題です。

今の日本は、生きる義務だけ押し付けられて、
死ぬ権利がありません。
死んでみたいと思っても、基本的に簡単に死ねるものは
厳しく規制されて、死にたい人に届きません。

たとえば、寝ている間に簡単に死ねるものとして、
睡眠薬や毒薬がありますが、両方とも死にたい人が
手に入れることはまず無理です。

死にたいと思っても、
首を吊ってみたところで、何かに飛び込んでみたところで、
どこかから飛び降りてみたところで、
死に損なってしまえば、
周りが勝手に病院につれていき、
ののしりを受けながら蘇生させられます。
本人の意思などお構いなし、
死ぬ権利を取り上げて、生きる義務を押し付けるだけです。

これを考えると、電車飛込みなどが起こる原因の一端は、
『死ぬ権利』というものが認められていないことに
あると言えるでしょう。
死にたい人がきちんと自分で死ぬ権利が認められれば、
周りに迷惑がかかる自殺は減ると考えられます。

死ぬ権利には、たとえば、死に損なったときに
決して蘇生行為をしてほしくない意思表示ができたり、
自殺行為を見かけても止めてほしくない意思表示ができたり、
自分が好きなときに死を迎えられる安楽死があったり、
というものがあげられます。

自分で死にたい人が周りに迷惑をかける死に方をするのは
経済損失につながります。
事故だけでなく、死にたい人のうち社会貢献できない人間を
生かしておくのも利益の損失につながります。

最大の利益を追求するという観点からも、
他人に迷惑をかける死を防ぐための方法は
しっかりと考えられていい時代になったと思います。

そろそろ、生にばかり執着し、生を押し付ける考え方をあらため、
社会全体で死を受け止め、もっと自由に死を考えるべきときが
きているのではないでしょうか。

そうして死の権利がきちんと認められることで、
生は義務から権利に変わり、
それが電車飛び込みなどの周りに影響を与える自殺を減らすことに
なるのではないかとわたしは考えます。
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