平成27年1月17日(土) 単独 天気:晴 所要時間:5時間33分 距離:GPSにて計測=19.8km
【登った山】 八丁池 ぶな小屋林道
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しら橋10:47---水生地歩道入口10:57---林道横断11:26---八丁池11:59---白田峠123:35---戸塚峠12:55---ワサビ沢13:05
---こたけ橋13:25---ワサビ沢14:05---戸塚峠14:28---白田峠14:51---八丁池15:22---水生地歩道入口16:10---しら橋16:20
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赤に白点=ぶな小屋歩道
赤に青点=沢筋
本日のログ
前回の堰口川遡行で、時間切れにて”こたけ橋”から引き返したため未完の上流部分の探索を本日行ってきました。
こたけ橋地点までどの様なルートで行くか検討した結果、八丁池経由で戸塚峠まで行きそこからこたけ橋へ下って行く方法が一番楽かなということで
八丁池経由で探索を決行。
八丁池南側が薄っすらと凍っています。
この登山グループは沼東の山岳部だそうで旧トンネル上から登りあがってきたそうです。
帰りは水生地へ下りるとのことです。
で、顧問のK先生が稲取の西町出身でビックリ!、また昭和30年生まれでまたもやびっくり、私の学年一つ下の方でした。
この先生のことは覚えていませんが、一学年下の何人かの名前が出てきて私も知っている方々でした。
K先生機会がありましたら山談話でもしましょう。
縦走路沿いに、このような状況が目立つようになっていますが何か原因があるのでしょうか。
自然界の風力レベルでも上がったというのでしょうか?
快適に飛ばしてきまして戸塚峠へ
北側の皮子平側は今でも利用されている歩道が残っているのですが南側(東伊豆町側)は案内がなされていません。
もちろん地形図上にも破線は記されていません。
しかし辿ってみるとはっきりした歩道があり赤テープがいたるところにマーキングされていました。
下って行くと利用されなくなったワサビ沢の残骸が出現しまして、この際を歩道が付いていたようで赤テープが案内してくれています。
これだけきれいに石積みされたワサビ沢を維持して行くのが大変だったんでしょうね。
この辺の石積みはほぼ崩れ去っています。
当時、この辺りまで来るだけでも大変だったことと推測されましょう。
ワサビ沢を渡り深い沢を一つ越えた辺りに来るとトレースがしっかりしてきまして杉の大木の合間を縫ってさらに下って行きます。
途中土石流が流れた様な個所を通過しゴロタ岩がでてきた辺りで明るくなり
先日見た”ぶな小屋歩道”の標柱へ出てきました。
この、こたけ橋から遡行を開始します。
こたけ橋上流にて腹ごしらえをしまして出発します。
前回のようにへつることなく沢筋をグイグイ登って行きます。
ところどころに崩壊が見られますがまったく問題ありません。
水流が細くなってきまして源頭に近づきつつあります。
下って来た時のワサビ沢ではありません。
この沢を登りあがった地点
このワサビ沢が下りに見たワサビ沢になります。
大分詰めてまいりまして
この部分より清水が湧き出ていました。
早速飲んでみましたがとても美味しかった~です。
堰口川の最初の一滴なのでしょう。
更に進むと水流は完全に消え
この溝は大雨の時にだけできる水流跡なのでしょう。
戸塚山から下って1160m高点、この地点がまさしく源頭部でしょう。(右側が戸塚峠手前の歩道です)
地形図でもおおよそ確認できますが自分の目で確かめて納得です。
その後超スピードで静まりかえった誰もいない八丁池を通過しまして
案内標柱が林立する地点を通過し本日の探索を終了します。
山の荒廃だと思います。
天城の山全体に笹や、下草や、幼木がなくなっていますね。原因は一つは、鹿によるものと、山に人の手が入らなくなったことでしょうが、もっとほかに原因があるのではと思いますが、どなたかきっちり解明して欲しいですね。
近年、今までにはなかったような量の雨が一気に降りますが、これも一因かな。
ともあれ、自然崩壊は困りますね。
S市の分収林も伐期の時期が数年で訪れようとしていますが、放任し続けた結果チップ材や合板材ぐらいにしか売れず山奥では搬出に費用がかかり採算がとれない森林が多く見られます。
先日山崎豊子著「女系家族」を読みましたが山守りのいる時代は山が相当な財産だったのですね。
現在は治山治水の観点から整備され真っ暗闇の山が少なくなりました。