3月2日（日）サンフランシスコからお越しのカップルと京都ツアー

今日は久しぶりに京都の観光名所10カ所を巡るツアー。早起きして地下鉄北大路駅に行った。ゲストはサンフランシスコから来られたブリタニーさんとクリスさんご夫妻。あとからわかったが、ブリタニーさんは病院で看護師を、クリスさんはソフトウェアのエンジニアをされている。クリスさんが2月丸々休暇が取れたので、日本に旅行にすることにされた。それにしても１ヶ月もの休暇とは羨ましい。お二人はコーギー犬を飼っておられて、クリスさんがゴールデンゲートブリッジやアルカトラズ島を見ながら、愛犬を散歩させるそうだ。

小雨がぱらつく中、バスで金閣寺に向かった。バスはガラガラだった。

金閣寺は空いていたが、小雨が降ったり止んだりの天気だった。雨が降ると舎利殿の屋根が黒くなる。こんな天気でもクリスさんは傘をささないどころか、半袖のTシャツ一枚だった。

ブリタニーさんがニコニコしながら、舎利殿を手の上に乗せた。ブリタニーさんは、私のちょっとしたジョークにも爆笑してくれる方だった。

タクシーで嵐山へ。竹林もいつもの混雑はなかった。他人が入らない写真を撮ってあげれた。この黒い木は入らないように写します。

天龍寺の庭園では雨は止んでいたが、まだ枝垂れ梅は開花していなかった。お二人は北海道のキロロスキー場でスキーを楽しんだあと、東京に５泊された。東京ではもう梅が開花していたそうだ。満開の梅の花の写真を見せてもらった。庭園の中の小高いところに上がってみたが、比叡山は見えなかった。この天気では見えるはずはない。

羅漢像。ブリタニーさんが白梅と紅梅を見つけてくれた。

表情がユーモラスですね〜

昼食は『がんこ』で食べるつもりだったが、嵐山のメインストリートにあった『こばやし』というお蕎麦屋に入った。クリスさんはお蕎麦が食べたかったようだ。お腹も空いていたのだろう。12時前だったので、すぐに案内してもらえた。私はニシンそば、クリスさんは担々そば、ブリタニーさんは天もちそば。それからお二人ともアサヒスーパードライを1本ずつ。担々そばは担々麺のスープにそばが入っていた。天もちそばには、天ぷらとお餅が入っていた。クリスさん、私が止めるのも聞かず、七味をスープにドバッと入れた。辛いのがお好き。

着物フォレストに行き、龍の目を触りながらお願い事をした。クリスさんは1985年の牛年生まれ、ブリタニーさんは馬年に生まれたことが判明。牛年の人は少々、エキセントリックらしい。当たっていると大笑い。

嵐電に乗って四条大宮に向かった。新しい車両がデビューした。

四条大宮で阪急に乗り換えようとしたら、セブンイレブンを発見。クリスさん、何か買いたいらしい。ビールなどアルコールを３缶、購入。「金閣寺の門の横に書かれていた五戒、覚えていますか？　No.5 お酒を飲みすぎないように！　OKだったから入れてもらえたのに、、、」　このあとお二人の“歩きアルコール“がスタートした。

京阪で伏見稲荷へ。ここは写真スポットだが、まだ工事中だった。今度行く時には終わっているだろう。

千本鳥居の方に向かった。『電通』と『奈良オオクワセンター』の間に白い幕で覆われた鳥居があった。今度行く時には、デビューしていることだろう。

いつもよりは空いている。

根っこが上がっている松の木。『根上がりの松』と言われている。「この木を触ると株が値上がりしますよ」　株を持っているクリスさんは、この松とともに記念撮影。

お元気そうなお二人なので、熊鷹社までお連れした。稲荷山の麓付近とは、別世界。このようなお塚は頂上まで見かける。

そして清水寺へ。この頃には、セブンイレブンで買ったアルコールはお二人のお腹の中に納まっていた。本堂を入ったところに、この懸け造りの柱と柱を貫く木(beam) が間近に見えるところがある。クリスさんにbeam を通す穴はどうやって開けたのか尋ねられて、答えに困った。クリスさんがきっとchisel（ノミ）だね、と言ってくれたので助かった。この本堂は400年前に建てられた。そして400年後の再建のために、欅が植林されている。すなわち釘を使わないこの構造物が800年、持ち堪えられるということ。建設費用が344億円かかった大阪万博の大屋根リングは、万博が終わったら取り壊される。吉村知事は清水寺のように、釘を使わない建築方法をとっていると言っていた。ところが大屋根リングのボルトやナットの付近の木がもう黒ずんできている。

崖の上に建てられた清水寺の本殿まで上がったら、あとは下るのみ。聖なる地を訪れたあとは俗世間が待っている。お土産ストリートを歩いた。これまで、ブリタニーさんは、お土産は明日買うつもりとおっしゃっていたが、この坂道を下る間に、買い物好きだということが判明。マールブランシュで抹茶クッキーの試食をさせてもらった。このクッキーは京都でしか売っていないが、この清水坂店では限定のパッケージに入れて売っていた。ゲストさん、お土産に買われた。私も買いたかった。

唐辛子を売る『おちゃのこさいさい』　スパイス好きなゲストは買わずにはいられない。

八坂の塔で写真を撮り、

二年坂に戻った。ブリタニーさん、このお店に飛び込んだ。可愛らしい子供用の甚平さんをお友達のお土産に購入された。

ジブリ大好きのブリタニーさん、欲しいものがたくさんあったようだが、実用的なタオルやハンカチを購入された。

そして、ゴールの祇園へ。花見小路を歩き、四条通りでお別れした。ディナーは7時半に予約しているが、それまで三条のホテルで休憩される。二万歩も歩かせてしまったので。クリスさんは金閣寺が1番印象的だったと、ブリタニーさんも金閣寺が良かったが、伏見稲荷の上の方を歩くのも楽しかったとおっしゃった。ジョーク好きなクリスさんとなんでも爆笑してくれるブリタニーさんのおかげで、リラックスして京都案内を楽しむことができた。明日はご自分たちで伏見に行き、利き酒をされる予定。お二人らしいプランだ。楽しんでください。