今日は『桂一門会』に行って、桂南光さんや桂良弥さんの落語を楽しむ予定だった。ところが、1週間前になっても、チケットに換えるためのメールが来ない。E plus が販売するチケットをネットで購入したつもりだった。座席も指定した。おそらく最後の『ポチッ』を忘れたのだろう。アホ過ぎる。
ゆっくり新聞でも読もうか。私が大学生の頃、卒業後、教員になったら在学中に借りた奨学金を返還しなくてもよかった。文科省はその制度を復活させようとしている。私は、民間会社の試験に落ちたから教員になったが、最初から教員志望だったら、奨学金を利用していたかもしれない。当時の国立大学の授業料は、月に3000円。私より2年前に入学した人は1000円だった。しかも主任教授が許可すれば、簡単に授業料の免除が受けることができた。クラスメートに学者を目指している男子学生がいた。大学寮に住み、朝はNHKのラジオ番組で数ヵ国語を勉強し、アルバイトはせずにひたすら勉学に励んでいた。貧しい家庭の出身だったので、お兄さんからの月に25000円の仕送りだけで生活していた。それが可能だった。70年代のことだった。当時は、貧しくても努力すれば大学に行けるシステムがあった。それが私立大学と格差があり過ぎるという理由で、国立大学の授業料をどんどん値上げした。なんと貧しい発想なんだろう。
長部日出雄が書いた『桜桃とキリスト』という著書を山根基世さんというアナウンサーが紹介している。太宰治の小説を読むと、主人公の女性が語りかける文章は、肌にしみ込むようで、痺れるような快感があった、と彼女は書いている。そして太宰治は幼い頃、叔母さんに添い寝してもらい、韻律・旋律を帯びた津軽弁を聞かされていた、ということも書かれていた。なるほど、と思った。太宰治の小説は、英訳しにくいのではないだろうか。『トカトントン』は訳しようがない。
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昼食は頂き物の三輪素麺。
午前中から、旅行会社に送る契約書作りに悪戦苦闘。送られてきた契約書に記入して、郵送するならわけがないが、PDFにして送り返さなければならない。コンピューターを買い替えてからは、スキャンして書類を送ったことがなかった。コロナ中は必要がなかった。夫でもスキャンしたデーターをパソコンに送ることができず、ついに息子にSOS。システムエンジニアをしている息子でも、時間を要していた。私にできるわけがない。2人の助っ人のおかげで、2社に契約書を送ることができた。やれやれ。
夕食。そら豆は冷凍食品。