日々是好日

12月16日(月)ニューヨーカーと京都ツアー

今日は1日で京都の名所、10ヶ所を回るツアー。地下鉄北大路駅でゲストを待った。


ところが、ゲストのアリッサさんからワッツアップにメールが届いた。JRに乗ってしまい、JR山科駅に行ってしまったそうだ。すぐ間違いに気づいて、京都駅に戻り、地下鉄で北大路駅に向かわれた。9時20分に北大路駅でお会いできた。


ゲストは大学生のアリッサさんとお母さんのミラさんだった。ミラさんはニューヨークから、アリッサさんは東京からお越しだった。ミラさんはテンプル大学東京校に短期留学中だった。(前回のゲスト、サムさんと同じ) お母さんと旅行した後、一緒にニューヨークに帰るそうだ。アリッサさんのニューヨークの大学での主専攻は会計学、副専攻は日本語。日本が好きなので短期留学をされた。時々、日本語を話された。きれいな日本語だった。漢字はなかなか覚えられないとおっしゃっていた。ミラさんは5年間、アメリカの野村證券に勤めておられたそうだ。

バスで金閣寺に行った。ミラさんは自分の意思がはっきりしていて、動きが早く、写真を撮る場所もご自分で決める。いつもなら、私の方から写真スポットをお勧めするのだが、今日は勝手が違った。お二人の写真を写しましょうか、と言ったがそれは要らないと言われた。ミラさんが見つけた写真スポットでポーズをとり、アリッサさんに写真を撮るように命じる。一日中、そんな感じだった。決断も動作も速い方だった。


お二人とも、コイン・トスゲームに参戦。何枚も投げてみたが、残念ながらカップに入らなかった。


不動堂の近くに抹茶をいただけるところがある。「ここの抹茶は美味しいですよ」と勧めた。ちょっと寒かったので室内でいただいた。ミラさんに美味しい抹茶とそうでない抹茶とはどう違うのかと聞かれて答えに困った。お茶のお稽古の時、3種類の抹茶を飲んで銘柄と味を覚えておいて、後でもう一度飲んで、銘柄を当てるという遊びがあった。私は一つも当たらなかった。私は味音痴? その時のことを思い出し、うまく答えられなかった。


不動堂の前で祈願用ロウソクを奉納された。祈願内容が10種類くらいある。無病息災、家内安全、ボケ封じ、恋愛成就、学業成就など。ミラさんは4本、アリッサさんは3本のロウソクを奉納された。


不動堂から少し行くと、テントのお店がいくつかある。お二人は抹茶と梅茶を試飲された。日本の食べ物や飲み物にとても関心のある母娘だった。豆政では全種類試食して、


ミックスを購入された。


タクシーで嵐山へ。髪の毛の心配はなさそうだが、御髪神社にお連れした。アリッサさんは小銭入れから硬貨を出して、賽銭箱へ。彼女は4ヶ月、日本に住んでいる。神社の参拝方法、完全にマスターされていた。 


竹林を歩いた。竹林には人が入り込まない写真を撮れる場所がある。ミラさん、そこに1人で立ち、アリッサさんに写真を撮らせた。ミラさん、天龍寺の庭園でもコインを投げて運試し。なかなかうまくいかない。


天龍寺を出て、飛雲観音へ。左の立札には特攻隊員だった19歳の青年が詠んだ歌が、書かれている。ちょっとしんみりする場所。


大堰川沿いを歩き、渡月橋へ。風はあったが、よく晴れていてそれほど寒くなかった。


渡月橋からの景色を見てから、人が多いショッピングストリートを歩いた。アリッサさんが抹茶を売っているお店に行きたいとおっしゃった。Tiktokで知ったお店『角田香勢園』 すぐ見つかったが、1:00PM開店と書かれていた。まだ12時半だったので、嵐山で昼食を食べることにした。


お寿司の『成田家』さんにお連れした。私は6貫のこれをいただいた。英語のメニューがあった。ミラさんにfatty tunaとmedium-fatty tuna の違いについて聞かれた。ミラさん、中トロとサーモンとエビのセットをカスタマイズ。中トロ2貫を大トロ3貫に変えてもらった。外国人のお客さんが多いので、カスタマイズに慣れているのか、二つ返事でやってもらえた。料金は2800円から3250円に上がった。ここのお寿司は美味しかった。お客はほとんど外国人だった。SNSに上がっているのかな?


そして角田園に戻った。


石臼が回っている。金閣寺でお茶の作り方を聞かれたので、蒸して乾燥させた茶葉を石臼で挽く。昔は手作業で、今は機械で挽くと説明した。それをお見せできた。


ここでは挽き立ての宇治抹茶を量り売りしてくれる。お客さんはほとんど外国人だった。高齢の女性が、「1人でやっているので午前中はよう開けません」と仰っていた。1番安いSEIRYUは苦いよ、1番人気はSOEN、2番人気はMINAMIと教えてくれた。アリッサさん、SOENを30グラム、MINAMIを30グラム、購入された。流暢な日本語で「会計をお願いします」 アリッサさんは抹茶が大好きで、自分で点てるそうだ。お茶碗も茶筅も茶杓も持っておられる。


注文すると、商品を用意するまでに抹茶を自分で点てて、飲ませてくれる。お店のおばさん、抹茶を入れた後、水を少し入れて練ってからお湯を入れた。正式の入れ方ではないけど、この方がまろやかなお茶ができるそうだ。アリッサさん、手慣れた手つきでお茶を点てた。2杯点てて、アリッサさんとミラさんが飲まれた。


JR嵯峨嵐山駅まで歩き、電車で京都駅に着いた。そこから奈良線に乗り換えた。時刻表を調べたら、接続が悪く、20分くらい待たなければならないことがわかった。でもお二人は歩くスピードが速い。奈良線のホームに着いたら、2時発の電車が停まっていた。3人で走って飛び乗った。そして2駅目の稲荷駅に到着。

伏見稲荷神社では、千本鳥居を抜け、奥社まで言った。ミラさんに「この神社のsignificance(重要性)は?」と聞かれ、答えに困った。スパッとした答えが思いつかないので、トリップアドバイザーで連続1位になって外国人観光客に人気の神社になったと的外れな答えを返した。確かに五穀豊穣や商売にご利益があるからといって、多くの人がこんなに鳥居を奉納するのは合点がいかないだろう。


熊鷹社ではロウソクを奉納。私「ここはパワースポットですから、どんな願いも叶いますよ」また適当なことを言ってしまった。アリッサさん、大きな願いを思い出し、張り切ってお祈りされた。アリッサさんは小銭入れを持ち歩き、どこでも賽銭を箱に入れて、参拝された。


願いが叶いますように。


イチョウの絨毯。帰りの鳥居のトンネルでは、誰もいない瞬間があり、アリッサさん、お母さんのカメラマンになっていた。


タクシーで清水寺へ。西門と龍。


西門の反対側から京都市内が見える。額縁のよう。


展望できる場所。


本堂に上がった。ミラさん、おりん体験の列を素早く見つけて並んでおられた。アリッサさんはビデオ撮影係。

本堂には今年の漢字『金』 金に見えますか?


お二人とも、ご利益のある音羽の水を飲み、坂を下った。


清水坂では、おたべ、抹茶クッキーの試食。


産寧坂のこのお店では、ふりかけや七味食品の試食


抹茶館で休憩。アリッサさんは冷たい抹茶ラテ、ミラさんはホット抹茶ラテ、私はホットほうじ茶ラテ。お二人は本日、三杯目の抹茶。ここではプライベートトーク。「お生まれもニューヨークですか」と尋ねたら、ミラさん「34年前にウクライナから来ました」ちょうどソ連が崩壊した頃か?ちょっとお茶をしたくらいでは語り尽くせないファミリーヒストリーがおありなのだろう。アリッサさん、高校ではロシア語を学んだと仰っていた。


時間の記録のために写した八坂の塔の写真。こんなにきれいな雲が写っていた。


八坂の塔から少し降りたところにあるお茶のお店。アリッサさん、ここでも抹茶を買われた。赤線で囲んだ缶。


祇園はサッと歩いた。昨日、祇園ツアーに参加されたそうだ。初代総理大臣が、芸妓と結婚されたことに驚いておられた。写真は祇園ミュージアムのお庭。


南座。12月は顔見世。小さなお店で買い物をしたいと仰ったので、新京極の商店街の入り口でお別れした。今日は、ミラさんとの距離感がなかなか縮まらなかったことと、鋭い質問に戸惑ったが、最後は満面の笑みでお別れできた。学びの多いツアーだった。何を喋るかだけではなく、何をどう喋るかが大事だと痛感した。特に相手は外国人。日本についての知識がそれぞれ違う。教師をしていたときと同じことで頭を悩ませている。


家の近くまで帰ってきた。明浄学院の上空に見えた満月。


おっとご飯。




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