JR嵯峨嵐山駅に到着

駅のタクシー乗り場に10分待ってもタクシーは来なかった。GOでタクシーを呼んで愛宕(おたぎ)念仏寺に到着。外国人観光客が圧倒的に多い。こんな不便なところによくいらっしゃいました。バスは1時間に1本くらいしかない。

昨日、予習したからそれを確かめる下見になった。予習は大事! これは地蔵堂の中にある『火除地蔵菩薩蔵』 祈るだけでは火事を避けられないので消化器が置かれていた。 ここのお寺は全て写真撮影がOK。下見で来たと告げるとガイド証を確認せずに無料で拝観させてくれた。

本堂

お堂の中にはご本尊の『厄除け千手観音』顔の右と左で表情が違う。慈面悲面観音とも呼ばれている。

右手奥には『飛雲観音像』が。この寺院を再建した元住職の西村公朝さんの作品。『戦争で亡くなった人々の魂を救うため、敵も味方も関係なく同様に供養したいという願いから、宝珠の上に十字架をのせた宗教の壁を超越するお姿に表現した』と説明されている。色は違うが天龍寺でも同様の仏像を拝むことができる。

『ふれ愛観音像』これも西村公朝さんの作品。全盲の女性が仏像に触れるのをみた時、触れることができる仏像を作ろうと思われたとのこと。恋愛成就の観音様でもある。絵馬に書かれている文章が長く、真剣さが伝わってくる。

1200体の羅漢(ブッダの弟子)像は一般人の作品。昨日のブログを参照してください。この微笑み、いいですねえ。

表情が豊か。

仏像の裏には、製作者の名前が彫られている。

お寺を出て少し歩くと、風情のある茶店『平野屋』があった。

鮎茶漬けをいただいた。

そして次の目的地、念仏寺に向かって歩く。この町並み、外国人に人気があるのも、うなづける。

念仏寺。この地域は平安の昔には風葬の地だった。死や穢れを嫌がる都の人たちは、平安京の中で埋葬することを禁じた。庶民の遺体は都の外で野晒しにされた。これは土の中にあった無縁仏などの群れ。夜には来たくない場所だ。

奥には竹林もあった。

六面体地蔵。六つのお地蔵さんに水をかけながら、罪を洗い流した。

嵯峨野ウォークは続く。祇王寺に到着。女子高生グループの甲高い笑い声に圧倒された。祇王の悲恋の地だが。

苔のお勉強

予定の3つのお寺の下見が終わったので、あとは帰るだけ。このお土産店に寄った。お店の女性がお話好きな方で、10分くらい立ち話。最近の観光客の様子を教えてもらった。地元の人の情報はとても役にたつ。

足袋ソックスを買った。左右で模様が違う。よく見てみると、デザインはほぼ同じだった。猫ちゃんの方には、舌がないだけ。

疲れたので、ここで休憩。

コーヒーを飲みながら、マダムと会話。「どうしてこのあたりは竹林が多いのか」と尋ねたら、「そもそも竹林と農地しかなかった京都の田舎だった」と教えていただいた。マダムのレクチャーがしばらく続いた。

嵐電、嵐山駅に向かって歩いた。京都市立嵯峨小学校。京都の市立の学校は趣がある。

元、田舎だったところの小学校なので校庭がこんなに広い。盛り土をしたお山まである。羨ましい。

夕食は、オープンサンドとコーンスープとビール。お疲れ様。好天のもと充実した下見になったが、案内するゲストのうちの1人があまり歩けないと知らされている。当日はどうなるか心配だ。
