父のお墓は郷里高崎の菩提寺にある。
お盆迎えに行ってやりたいが、父が愛した実家はもうない。仏壇はホームの母の部屋に。
菩提寺に行き本堂でお参りして、お灯りを頂き、提灯に移して実家へ運ぶ。
実家の前には「おがら」を用意しておき、提灯の火をおがらに着火。その煙に乗ってご先祖様の霊を実家に招き入れる。
こんな風にお盆迎えをしていた我が家。
しかし今はそれも叶わない😭😭😭
きっと今日などお盆休みで高速は渋滞。
新幹線🚄も然りだろう。
母もこんなお天気では車椅子での外出は無理。ならばせめて私だけでも各駅停車の高崎線に乗って父のお墓に行ってこようか?なんて考えていた。
母にそれを話すと「やめなさい!大変だから。お父さんは自力でここへ来るわよ」と屈託なく話す。
そっか…じゃあ無理はしないでおくか…
なんて決めたけれど、なんとなく父が不憫で悶々とする。
そんな時実家ご近所のお姉さんからLINEが。
「まるちゃんの代わりにお墓参りしてきたわよ。」と父のお墓の写真が添えられていた。
お花を手向け、お供えをして、お水やお茶、
お線香まで。
涙が出た🥲
親戚付き合いしている、いや、親戚以上の付き合いのご近所さんとは言え。
お姉さんの大切なご主人は去年7月に大動脈破裂で他界したばかり。彼女は今年ご主人様の新盆だ。
私も父の新盆をしたが、その時の煩雑さや忙しさはかなりのものだった。彼女だって1番忙しい時に…父のお墓参りまで気遣いしてくださるなんて。
早速母に連絡しながら、2人して有り難い有り難いと涙が止まらない。
慈悲深く思い遣りのあるお姉さん。
なんて素敵な人なんだろう。
改めて彼女を尊敬した。
私はご主人様のご葬儀には参列させて頂いた。しかし一周忌は生花を送ってだけ。
新盆の今日も母と私の御仏前を現金書留で送ったのみ。本来ならお邪魔してご主人様にお線香を上げさせて頂き、新盆見舞いするのが筋なのに…なんて不義理な。
私が生きている間は何があっても、ご近所さんのお役にたてるように心に誓った。
多分父も泣いて喜んだ筈。
お父さん。良かったね。有り難いね。
私の生きるお手本がいてくれる事に感謝する。