2019年2月にアーツ千代田3331に出展させていただいた山谷(さんや)マニアの「奥浅草ファン山谷支部」です。
その際は、自分で描いた奥浅草マップをもとにブースでお話させていただいたり、トークイベントで山谷の魅力についてお話させていただいたり、冊子「山谷の歩き方※」を販売させていただいたりしました。
空き家の活用などに関心のあった大学在学中に山谷に興味を持ち、働いてみればもっとよく知ることができるのではないかと考え山谷で働きました。それから6年が経ちました・・・。
現在は山谷のお隣、吉原にある本屋の社員でもあります。
現在は山谷のお隣、吉原にある本屋の社員でもあります。
アプリで山谷の歴史と今を知ることのできるツアーを作成中です。
2019年のマニアフェスタの時は、
「山谷というと危ないイメージや寂れたイメージがあるかもしれないけれど、実際に歩いてみるとそれだけではない、外からいろんな人がやってきても受け入れてくれる土壌があって、何かを始めることのできる、いまちょうどうごめく都市の卵なんだ!」・・・といったお話をさせていただこうと思い参加しました。
ところが参加してみると、意外にも
ところが参加してみると、意外にも
「山谷ってなんですか?」
「何と読むんですか?」
「山ガール・・ですか?」
と、山谷(さんや)と聞いてもそもそも全然ピンと来ないという方が多かったのでした。考えてみると、私も東京生まれなのに授業で習ったりツアーに参加するまで山谷をほとんど知らなかったので、知るタイミングのなかった人が知らないことは当然と言えば当然なのです。
「山谷」とは、東京都台東区北部に位置する地域の名称です。私は荒川区南部までも含めて山谷、と捉えています。
浅草、浅草寺の北に広がる地域を「奥浅草」と言いますが、こう言った際にも「吉原」と同時に「山谷」地域もここに含まれることもあります。現在は公式には残っていない名称ですが、いまも地元でも外部の人でも使われている名称です。
「山谷」とは、地域を指している言葉なのです。
ちなみに、いまこの「山谷」という名称を残している山谷にあるものは、
ちなみに、いまこの「山谷」という名称を残している山谷にあるものは、
・さんやカフェさん
・山谷酒場さん
・寶珠(ほうじゅ)稲荷神社に石柱に残る住所「山谷三丁目」「山谷四丁目」
・山谷堀公園
お店の名前「さんやカフェ」さん、「山谷酒場」さんは2018年のオープンなので、それまで「山谷」という言葉の残っている場所はこの地域にほとんど無かったと言ってもいいくらいなのですが、
今日まで「山谷」という言葉が使われてきた背景には「山谷」の経験した歴史が強烈に人々の印象に残っている、忘れさせない何か、語りたくなる何かがあるのだろうと、山谷に興味を持った当初の私は思いました。
一般的に「山谷」というと、
日本の高度経済成長期に全国から労働者が集まった「日本三大寄せ場」の一つとも言われ、不況と共に浮き彫りとなった労働者と雇用主や警察との争い(「山谷暴動」1960年から複数回発生)が報道されて全国的に有名となった流れが連想されると思います。
現在では、高齢化した当時の労働者の方々が暮らす、福祉の街としての機能を果たしているという話もこの記事を読んでいる方はご存知かもしれません。
現在では、高齢化した当時の労働者の方々が暮らす、福祉の街としての機能を果たしているという話もこの記事を読んでいる方はご存知かもしれません。
今回、オンラインマニアフェスタが開催されるということで、ブログや動画を使ってあらゆるジャンルのマニアが集まると聞き、
これなら言葉を尽くして、山谷の歴史と今の話ができる!と思いました。
また、2019年にはあったものが無くなっていたり、無かったものが登場していたりという変化もあるので、それもお伝えできればと思い参加を決めました。
また、2019年にはあったものが無くなっていたり、無かったものが登場していたりという変化もあるので、それもお伝えできればと思い参加を決めました。
gooブログでは、山谷との出会い、印象的だったできごと、山谷を知るのに役立った本の紹介などを書いていきたいと思います。
個人的な思いや視点で書いていく部分が多いと思いますが、お付き合いいただければ幸いです。皆さんの反応からまた新たな発見があれば嬉しいと思っています!どうぞ、よろしくお願いします!
(※2019年に「山谷の歩き方」を買っていただいた方へ・・・訂正:誌面の中で「日の出湯」さんを重要文化財と書いてしまっているのですが、文化財のように重厚なつくりの建物と書きたかったところの間違いです。本当にごめんなさい・・。紹介した場所や情報については1年以上が経ち、変化もあるので書き足しました。よろしければ、冊子を片手にこちら→「2020年『山谷の歩き方』のあとがき」をご覧ください!)
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