なるはや研究所

弊社なるはやライフサポートの業務(便利屋)と農業と日常を綴る。
なるはや的な思考と行動を研究~ほぼ月刊~更新日は中旬?

さつまいも苗を植える。

2020-05-04 | 私事→農業+林業+自然
今回は農業を志す人や、
農業を始めたばかりの人向けに書いてみました。
100本のサツマイモ苗を想定しています。


まずは吉野川の水でポリタンク4個を満タンにします。
1個18Lで、苗1束(25本)植え付け可能です。
4個だと100本、つまり4品種まで大丈夫。
今回は、鳴門金時、シルクスイート、紅はるか、安納芋、
の4品種で1週間後に、紅あずま、紫芋、
それから追加でもう一度、定番の~安納芋、鳴門金時、
を1束づつ加えて植え付ける予定にしています。
専業農家ならともかく、
兼業農家であまり沢山植え付けたら、
水遣りが大変だから、
100本づつ、1週間ずらして作業します。
全部味も食感も違うけれど、
料理や加工法によってどれが美味しいか異なるわけです。

水道水じゃないのは水へのこだわりで基本的には、
清流吉野川上流の水と雨水だけで野菜は育てます。
元水田の畑なら、
吉野川の水が流れる農業用水を活用できますけれど、
元から畑だと水路がないから、
吉野川で水を汲んで車で運搬しています。

サツマイモの植え付けをする場合、
まずはトラクターで耕うんして、
畑の土を柔らかくしておいて、
ジョレンだけで、適当な高さの畝を立てます。

川や谷が近くにあり、水害の心配がある場所や、
周囲に田圃や水路があったり、
水が溜まりやすい地形(周囲より低い畑)だと、
高畝にする必要がありますけれど、
万年カラカラに乾いている畑で、
おまけに斜地とか周囲より高い地形だと、
気持ち畝っぽくなっていれば充分です。

次に三角ホーで畝の中央を筋状に浅く掘ります。


掘った跡にたっぷり水を撒いて(50株分に18Lが目安)、
苗を斜めに差し込みます。



上からふんわり土を被せて、
三角ホーで均します。


最後に水をたっぷり(50株で18Lを目安に)
ジョロでかけて完了!

なんだけれど…次の段階として、
根着くまでは晴れと曇りの日は毎日、
たっぷり(50株に18Lが目安で)、
ジョロで水をやります。

雨の日は放置で、
雨が降った日の翌日は土が湿っていたら放置、
逆に土が乾いていたら水をやります。

根着いたかどうかは、
見た目で如実にわかります。

苗を植え付けた翌日には、
くた~っとなりますけれど、


根着くと、シャキーンッ!
してきます。


品種により翌々日には根着いて、
葉っぱが蒼々と立ち上がるのもあれば、
一回は葉っぱが枯れて、
5日~1週間で根着いて、
小さな新しい葉っぱが出てくるのもあります。

とか

みたいな感じに。

水遣りをしていたのに、
1週間経っても根着かなければ、
植えた苗が古過ぎたか、
ウィルスに感染していたかのどちらかです。

苗が古くなるとお店で安売りしますから、
お得な気がしますけれど古過ぎたら損します。

見分け方は葉っぱの色と茎の勢い、
葉が緑色で茎に勢いがあるなら新しいから、
ほぼ10割根着くので大丈夫。
(それでもダメなら多分ウィルス付き)

葉が黄色~薄茶色でも、
茎にまだ勢いがあるなら少し古いものの、
管理をきちんとすれば8割~9割は根着くから、
半額ならお得かも知れません。

これ位がギリギリセーフな感じ。

葉が濃い茶色になって枯れていたら、
苗が古過ぎだから、
茎がまだしっかりしてそうでも、
半分も根付かないので半額でも損です。

茎に勢いがなくなったら、
もうダメです、安くても買っちゃダメ。