今日で仕事納めになるオトンです
今日は現場が入っていたので、急いで終わらせ事務所に帰ろうとしたら…
黒い煙が遠くに見えてきたの
運転していたのは、えいじいさん(父)だったんですが
オトンの野生の感で、あそこは(知り合い)Hさん宅の方角では!?
えい爺さんは、焚火だよって言っていたんですが…
煙が普通じゃないッス
それにそこは高齢のお婆ちゃんが住んでいる所なんで
一応、気になるので、えい爺さんに車を回してって言ったの
すると、予感は的中してしまった…。
現場の状況は母屋があって、その周りに2棟のプレハブがあり、
あとは薪小屋2つがあったんです。車は家の前に止めてあったッス
オトンは119番に連絡をしてから、バケツで消火活動をしていたんですが
全く意味がないッス(14:24分)
母屋の周りのプレハブや薪小屋と車が燃えているッス
車の爆発音と共に火が強くなっていくッス
ものの数分で母屋にまで火が回り始めたの
えい爺さんが消火をしている間に、金目の物を家に取りに入る家の主
足が悪いお婆ちゃんなので、オトンも中に入り手伝いに…
オトンの考え的には、一分位で出てこようとしたんですが
婆ちゃんが燃える家の中でパニックになり漬物とかを取り始めた
すでに右手には通帳も財布も持っている婆ちゃんですが…
『ない…ない…』って探しているッス
その間にも、えい爺さんが何度も『もう出たかー?』って聞いてくるッス
何度も婆ちゃんに『右手に持ってるでしょ!』って言っているのに出てくれない
目の前のガラスには炎が、そして周りにも…
一番怖いのが目の前のガラスのすぐ隣は大きいガスボンベが二基あるッス
これに火が付いたら爆発でオトンは目の前にいるので終わりッス
婆ちゃんを説得して出そうとするんですが、パニックで言う事聞かない状況
オトンが婆ちゃんを連れ出す間、えい爺さんは火の中で必死に
ガスボンベに火が付かない様、消火活動をしていた
えい爺さんがオトンに、もうダメだーーー!
頼むから婆ちゃんを担いで逃げてくれーーー
って言われたのでオトンは、無理やり婆ちゃんを連れて行こうとしたの
したら婆ちゃん、恐怖で腰がぬけたって…
担いで外まで逃げたッス
背負っていた時、ビショビショにオトンの背中は濡れていたッス
婆ちゃん…よっぽど怖かったんだな
オトンも、怖かった
爆発音と、火に囲まれて
もうダメかなって思った
えい爺さんが消火をしている時、近所の身内が集まって来て、
消火を手伝おうとしてたの
けど皆、老人だからバケツじゃなくてコップの少し大きいやつ位のを持って
火の中に入ろうとしてくる
えい爺さんは、その爺様達を皆避難させたみたい
オトンが婆ちゃんをおんぶして避難してから約10秒~20秒位の間に
ガスボンベに引火して爆発
一瞬で母屋全体が火だるま状態
その時、消防車が来たの
十何台か来ていたみたい
パトカーなども沢山…
一気に消火活動が始まったけど、全く火がおさまらない
だってガス爆発で一気に後ろの防風林の杉の木にまで火が回り
山火事状態にまで発展してるし
家はガスで消火出来ないけど、裏の杉山はすぐに火が消されたの
無残にも一瞬で家はこの状態になってしまった
この家の、すぐ前には鳥達が飼われているのでオトンは冷や冷やでした
確認すると皆無事でした
みて分かりますかね、鳥小屋の隣の木が焦げているのが
そして、ほとんどの写真にオトンのフィンガーが写っているのが
この後、オトンは警察から事情聴取でエンドレス状態
って、まずは消火が先だろマッポ共
確かに、消防の人以外は役には立たないが、燃えている中も聴取って…
そして、結構ヘラヘラしているし
しゃべる言葉はオタク口調
決め手は名刺で挨拶してくるし…。
※今日のオトンは、いつもと違いまともです
オトンが聴取されている間、えい爺さんは下野新聞の記者にインタビューされていたみたい
結局、車が出せないので、車を置いたまま帰りましたよ
こんな一日でした
婆ちゃん…家が無くなっちゃって今後が心配ざます
つづく