今日はオトンが馬好きになりキングを飼うきっかけになった話を書くッス
これはオトンの父(えい爺さん)からオトンがまだコトンの頃(5歳頃)聞いた話ズラ…
コトンの心に『ずきゅーーん』と響く話でした
あまりに衝撃的すぎて泣いてしまった位でした
それでは、えい爺さんが話した事を書いていきます
えい爺の母は原爆投下の次の日、人を探す為、長崎の爆心地を彷徨い被爆した…。
それから六年後に生まれた、えい爺さんに影響が出はしないかと
死ぬまで心配していたものだった。
そしてその話をすると必ずする話があった。
すでに死んでいる飼い主をかばい、踏まれない様に跨いだまま立ち続ける馬がいた…。
爆破の熱で剥けた皮膚は地面に届くほど垂れ下がる火傷を負い
苦痛は尋常ではない筈なのに一歩も動こうとしない崇高な姿だった。
その後その馬が、どうなったかは容易に想像が付くだけに、いつまでも記憶に残る…。
その母は被爆から38年後に脊髄の癌で亡くなった…。
医師の見立てを誤魔化し伝える、えい爺さんに
『病気とは言え、親に嘘ば言うとは辛かろう…』
『同じ様な様子で死んで逝った人ば何人も見とるとせん、解るとよ栄治!』
『本当の事ば…言わんね!』
32歳にもなる、二児の父親であった、えい爺さんは母を抱きしめて泣いた。
それでも床に着いて50日間、ゆっくりとお別れが出来た…。
えい爺さんは、この話を母から聞いて馬が好きになり…グレイスと言う馬を飼いだしたッス
それからは馬の絵や置物等、沢山の物を集めるようになったんです
しかし…グレイスは1年で病気にかかり死んでしまいました…。
えい爺さんは、グレイスが死んで26年経ちますが、今だにグレイスの話をすると泣きます。
オトンは幼稚園に行く時、グレイスの背中に乗り通っていました
そして寂しい時などには沢山慰めてもらった記憶があります
コトン時代は沢山の動物達に囲まれて育ち、沢山の良い思い出が残っています
どうしても自分の子供にも…と思い
子供ができた時から、何年もインターネットでポニーを探していたッス
けど中々、見つからないのと『この子だ!』って言う出会いがなかったんです
近くで馬を売ってくれるって言う人を見つけたので、エイトマンと、えい爺さんとで
見に行ったんですが…キングの姿を見てビックリ
グレイスに似ていたんです
オカンには見に行くだけと言っていたんですが
オトンはその場で、決めてしまいました
けどキングは人間に脅え、触る事すら出来ない子でした
売主さん『この子が懐いたら奇跡だよ…』
なんて事を言われる程の人間嫌いなキングが、すっかり我が家の一員になりました
やっぱりキングとは『出会い』だったんだと勝手に思っているオトンです
えい爺さんは、今だにキングに『グレイス!』って間違えてますけどね(笑)
キングと深い絆が出来るように頑張るぞ~