父が倒れた時のこと
意識があり状態が落ち着いていたこともあり、通常の外来診察を受けるように病院からは指示があった。
そして、自家用車で病院に向かうため父を車に乗せた。
その直後、調子が悪くなった。
自家用車で連れて行くには不安があり、再度、病院に問い合わせた。
救急車で行っても良いか?と聞いたところ、救急隊の判断に委ねて下さいとのことだった。
『119』にコールした。
火事ですか?救急ですか?
救急車が向かう住所を教えて下さい。
その他、いくつかの質問に答えた。
病院から救急隊の判断に委ねるよう指示されたことも伝えた。
「もう、救急車向かってますからね。大丈夫ですよ」
この言葉に救われた。
電話を切って数分後には救急車のサイレンが聞こえてきた。
心強く感じた。
あの日の、あの言葉..
「救急車、もう向かってますからね」
指令センターの人の声だと思うけれど、この言葉に救われた。