ピンクッション

定期的に花を生ける機会があり、長いこと色んな種類の花を見てきているのですが、今でも初めて出会う花があるのには驚かされます。

花の種類って多いですね。
新種の花が人の手によって作られているものもあれば、遠く海の向こうからやってくる花もあったり。

この奇抜な色・形からして、これは海外の・・南国？が故郷のような花、という感じがしますね。

名前が可愛い。
ピンクッション、って言うんですよ。
お裁縫の時の針山・・、なるほど納得です。

　　　

こんな淡い色のグラジオラスに、いきなりこの花？？
と、変わった組み合わせだなー、と思ったのですが、生けてみるといいアクセントになって、花屋さんのお見立ては流石だと感心させられました。


花を一緒に生けるメンバーの中には、もう還暦を過ぎてしまったような方もみえるのですが、この間のちょっとした話で思うところあったので少し書いてみます。

今年って、丈が長めのチュニックという服が流行っていますね。
ひょっとして去年も少しづつお店に出回っていたかな？

これって、ギャザーが寄せられていたり袖あたりの形も含めて、とても可愛いデザイン、シルエットで、似合うかな？と思って買ってみたものの、ちょっと可愛すぎたかな、と後になって気になってしまい、何となく落ち着かない気持ちでその日も着用していったんですが、思いのほか好評でした。

ほんの少しプリントが斬新すぎたり、ギャザーが寄せすぎだったりで、若過ぎ？って感じになってしまったり、着痩せして見えるかな？と思いきや、逆にマタニティードレスみたいになっちゃったり、チュニックって難しいんだよね、って、皆さん私が思っていたのと同様な意見をお持ちでした。

でもその柄は、とてもいいんじゃない？と。
ああ、良かった。

　　

えーと、特にどうと言うものでもないんですが、ちなみにこれは夏に買ったもので、胸元に結構ゆとりがあって中が見えそうな時もあって気になっていたんですが、別に買ったシャツと重ね着するようになって、やっと落ち着いたという感じです。

思うところあった・・・
と言うのはですね、私や私より若い世代の人たちだけでなく、還暦を過ぎたような落ち着かれたご婦人たちからも、
「私もそういうの欲しいな」
「今度お店に見に行ってこようかな」
という言葉が聞かれたことです。

ちなみに私はこれ、ヤングカジュアルっていうジャンルのお店で買ったんですが、先日も名古屋で有名な地下街で、いかにもハイミセス向きの服屋って感じのお店でも、人目を引く店頭あたりには今年はチュニックがよく飾られています。

柄行きも派手すぎず、かといって落ち着き払っちゃった感じでもなく、そこそこ素敵なデザインです。

還暦をとうに過ぎてしまったご婦人たち、いつも割と落ち着いた服を着ていらっしゃいますが、やはりお洒落心というのは永遠なのかな・・・って言うんでしょうか。
勿論興味を持つ部分は個人差はあって当然と思いますが、私がちょっと戸惑いながら着ていった服が、思わぬ賞賛(ちょっと大げさですね、この書き方は）を受け、さらに彼女たちのお洒落心にも影響を与えた、というのが何とも嬉しかったと言うか、そんな彼女たちを見た、と言うのが一番嬉しかったんですね。

何歳になっても、世間で言うおばあちゃんになっても、似合うことなら私もこんな服着てみたいわ、という気持ちは健在なのかもしれないですね。
でも似合わない、年相応でないから、おばあさんたちは地味な服を着ることになってしまう。

着たい服と似合う服は、必ずしも一致しない。
入る服と似合う服も、別。

と言う辛辣なようでご尤もな、我が娘の言葉に戸惑いを感じつつ、そうだよな、と鏡の前で実感させられることの多いこの頃だったのですが、この出来事でちょっと気持ちが明るくなりました。

花、そして女性の心の中に咲いている花についても、一緒に書かせていただきました。