
またもやだいぶ間があきましたが、上五島の旅の続きです。
滞在中にいくつかの教会を巡りました。
その第2弾です。(第1弾はこちらから)
3日目は、頭ヶ島天主堂、青砂ヶ浦天主堂、冷水教会の3つです。
◆頭ヶ島天主堂
中通島からは赤い橋を渡って、頭ヶ島へと向かいます。
途中、小さな集落の中に建っている姿が見えました(TOPの写真)
頭ヶ島天主堂は国の重要文化財でもありますが、登録を目指している世界文化遺産の
構成資産として世界遺産暫定リストにも記載されています。
頭ヶ島は小さな島で以前は無人だったそうですが、キリシタン迫害を逃れた信者の方が
住み始めたのだそうです。
10年の歳月を費やして立てられた教会は、日本全国でも珍しい石造り。
訪れた日は確か小雨がぱらつく様な日だったけど、少し湿った砂岩の色が、より重厚感を醸し出して
いました。
ところどころには、刻まれた文字や数字。積み上げる時に使ったのでしょうか?
石を切り出し運び、そして積み上げる。
立てられた頃は橋も架かってなかったそうですので、島に渡ったり石を運んだりするだけでも相当大変ですね。
信者の方の篤い信仰心と切なる思いが積み重ねられた教会です。
見た目は重厚感があるけれど、内部は白い板張りの天井に、青い枠?に縁どられた淡いピンク色の
花や白い椿のモチーフがあったりして、明るく可愛らしい雰囲気でした。
彩色されて優しい雰囲気のマリア様
天主堂のすぐそばにはキリシタン墓地もありました。
5月の花の時期には、マツバギクで鮮やかに彩られるんだそうです。
◆青砂ヶ浦教会
青砂ヶ浦教会は中通島北部にあります。
こちらも頭ヶ島天主堂と同じ、国の重要文化財でもあり、世界遺産の暫定リストに掲載されています。
煉瓦造り。煉瓦は佐世保から運んだりもしたそうです。
内部は漆喰の白い壁や天井と木の柱が落ち着いた印象で、ステンドグラスの華やかさと
合わせて荘厳な雰囲気。
大天使ミカエル像。踏まれている悪魔?うちの会社にいそうな顔(笑)
内部の撮影は禁止されているのですが。
外からステンドグラスの写真を撮ってみました。綺麗・・・・・
◆冷水教会
先程紹介した青砂ヶ浦教会とは、奈摩湾を挟んだ対岸に建てられた冷水教会。
この教会が出来るまでは、こちらの集落の信者の方は、船で青砂ヶ浦教会までミサに
通ったのだそうです。
木造で外から見た感じはシンプルな印象。
内部は青砂ヶ浦教会と似たような感じの造りだけど、こちらの方が少し簡素な感じかな。
今回紹介している、頭ヶ島天主堂、青砂ヶ浦教会、冷水教会。
第1弾で紹介した桐教会。
行かなかったけど、世界遺産の暫定リストに掲載されている大曽教会。
上五島の他にも長崎、佐賀、福岡、宮崎、熊本・・・と九州各地に、素晴らしい教会建築を手掛けたのは
上五島出身の建築家 鉄川与助。
その鉄川与助が、独立して初めて設計・施工をしたのが、冷水教会なのです。
鉄川与助の原点ともいえる教会ですね。
冷水教会のマリア様
冷水教会から奈摩湾を臨むと、小さなバス停が見えました。
停留所の名前は「教会前」
信仰が人々の生活の中にある、ということが感じられる風景でした。
上五島の教会群、またいつか1つ1つじっくりと巡ってみたいです。
2011.11.5 上五島
やっさんの北海道旅日記、ワイルド&おいしいものたくさん、良い景色たくさんで楽しみにしています♪
上五島、良かったですよー。やっさんもきっと気に入ると思います。
おいし~い魚においし~い焼酎もありますしね(笑)
俺も9月の北海道旅日記続いてるけど・・
長崎の雰囲気や島の雰囲気は、まだ1度も味わったことがないので
今度、行ってみたいなと思ってます。
その前に、ここで予習してます^^
車窓だとか、降りて歩きながらとか、確かにいろんなところで見ましたね。
今回はノートを持ち歩かなかったのが残念でしたー。
スタンプ押したかったです。次はぜひ!
さすが島酔さん、マニアックな情報ありがとうございます(笑)
島って、面白い名前のバス停とかありそうですよね。
いつもありがとうございます。
そういえば、アケビ、車の中に入れっぱなしで忘れてしまいました・・・
まだ食べたことないので、食べたかった~
momomoさんの日記も楽しみにしてまーす!
青砂、頭ヶ島、冷水、桐、福見、中ノ浦。
見るだけなら、高井旅、浜串、大浦、跡次、青方、丸尾、曽根。
29のうちの13。半分近くを見れたのでは。
今度はぜひ、スタンプ帳を持って訪れてください。
この”教会前”の次のバス停は、”マリハ”っていう変った名前のバス停でした。
青砂ヶ浦教会の壁のアップとバス停がいいなあ。
ぱちぱち。
そういえば頭ヶ島でとったアケビはちゃんと食べた?
ぼくの日記はまだ教会にたどりついてないから、
早く仕上げないと1年かかってしまいそう。
もう島酔さんには抜かれているし…。