ひみつの切り株

出る杭は打たれる。
植樹された木もいつしか伐採されてしまいます。

原生林を失った、かつての森は
元の樹木ほどではないにしても二次林として森を作る。
それでもここ数年は、あちらこちらの山で木が刈られていって
三次林へとバトンタッチも進んでいくようです。

『ドラ●も～ん！　嫌だょ～っ刈られてしまうなんて…』

大きく成長したカラマツは刈られることが決まってしまい
森を離れるのが嫌なようです。

『ずーっとここにいたいょ～っ…何かひみつ道具だしてよ～っ』

仕方ないなぁカラマツ君は…


翌日、木の調査に来た保安員さんは不思議に思いました。

「あれ～っ？　どうしてここに切り株が残ってるんだ…？」

カラマツの大木は切り株に変身したようです。
だけどなんか違う…