怖い話 vol.07

怖い話　vol.07　【3人の女性】


これは、私の父がとある薬局で働いていた時のお話です。


私もよく遊びに行っていた薬局です。
そのお店は結構年季が入っているお店で、小さいお店でした。


3階建てになっているのですが、

1階が店舗
2階が倉庫兼休憩室
3階は私は見た事がありません。


今思うと、民家を改築したんでは？と感じます。

何故なら、
1階は店舗で、奥に倉庫がありましたが、コンクリートで覆われ
いかにもお店って感じだったのですが、

2階に上がると木造丸出しって感じで、
床も板張りになっていましたし、
3階に上がる階段も木で出来ていました。


この3階に上がる階段が本当に真っ暗で、階段の途中から闇になっていて
上が見えない位でした。


2階の休憩室は改装したばかりで異様に綺麗になってました。

私はよく休憩室に居たのですが、
休憩室の綺麗さと倉庫の暗く古びた木造のギャップが、子供でしたし、なんとなく怖かった思い出があります。


そんな休憩室での出来事です。


父は休憩室で仮眠をとっていたそうです。


すると、金縛りにあいました。


体は全く動きません。


部屋の電気はついています。
目も開きます。

それ以外は全く動かない。



すると、休憩室の扉がスーっと開きました。
(ちょうど扉に頭を向けて寝ていたそうです)


開いた扉から女性が3人入ってきたそうです。


3人は皆、買い物かごを持っていました。
レジ袋がなかった時代、皆買い物かごを持ってましたよね？
あの籠です。



そして、部屋の中を何も言わず、
ただただ、ぐるぐる徘徊するんですって・・・・。


父は何故かとてつもなく怖かったらしいです。


暫くすると、3人は3階へ続く階段へと消えていったそうです。



お店がある商店街は、よく霊が出ると言われていたそうで、
ちょっと記憶があやふやなんですが、戦中かなんかで、遺体を埋めていたそうで、
商店街が出来る時なんかは、骨が出たりしていたみたいです。

それと関係があるのかは解りませんが・・・。
3人の女性は何を伝えたくて出てきたのでしょうね。