怖い話 vol.04 【ただいま】
父のお母さん、私の祖母のお話です。
怖い話と言うか不思議なお話。
父の兄弟は多く、長男と次男は戦争にも行っています。
長男は今も健在ですが、次男は戦死しました。
そんな次男にまつわるお話です。
仮に、次男の名前を「ともあき」としましょう。
ともあきさんは、戦中に満州へ出征していました。
当時まだ10代だったと思います。
のちに行方が解らぬままとなりました。
戦後、生き残った兵士が帰ってくると、
家の前の道(国道)を歩いて帰ってきていました。
ある時、祖母は夢を見ました。
夢の中で足音がして、家の前で止まりました。
ガラガラガラっと玄関の扉が開く音がし、
玄関先で
「ともあき、ただいま戻りました!」
と威勢のいい声がしたそうです。
祖母は、ともあきが帰ってきた!!と慌てて玄関に走ったそうです。
そこには、ともあきさんが居たのですが、
顔の半分が凍傷にかかっているようで、ぼんやりしています。
そこで、目が覚めました。
なんだ、夢か・・・
そう思った時、
足音が近づいてきて、家の前で止まりました。
今度は現実です。
「ごめんください」
そう言って入ってきたのは、近所に住んでいた青年でした。
彼も同じく戦争に駆り出され、満州へ行っていたそうです。
戦後だったと思うのですが、満州のとある駅に行った時、ともあきさんが駅前に座って物を売っていたそうで、
偶然に再会しました。
彼はともあきさんに言いました。
「私は日本に帰る。君も一緒に帰らないか?」
すると、ともあきさんは言いました。
「いえ、私には上官や仲間が居るから、まだ帰れない。君が帰るなら、これを母に渡して下さい」
そう言って、被っていた帽子を彼に託したそうです。
その時、ともあきさんの足や手の先は凍傷にかかっていたように見えたそうです。
そして、そのまま二人は別れ、
帽子を届けに来てくれたのでした。
祖母は思いました。
ともあきは、もう亡くなっているんだろうと。
でも、この人と一緒に我が家に帰ってきた、と。
ともあきさんのお墓には、今も遺骨は入っていません。
お墓には、その時の帽子が入っています。
父のお母さん、私の祖母のお話です。
怖い話と言うか不思議なお話。
父の兄弟は多く、長男と次男は戦争にも行っています。
長男は今も健在ですが、次男は戦死しました。
そんな次男にまつわるお話です。
仮に、次男の名前を「ともあき」としましょう。
ともあきさんは、戦中に満州へ出征していました。
当時まだ10代だったと思います。
のちに行方が解らぬままとなりました。
戦後、生き残った兵士が帰ってくると、
家の前の道(国道)を歩いて帰ってきていました。
ある時、祖母は夢を見ました。
夢の中で足音がして、家の前で止まりました。
ガラガラガラっと玄関の扉が開く音がし、
玄関先で
「ともあき、ただいま戻りました!」
と威勢のいい声がしたそうです。
祖母は、ともあきが帰ってきた!!と慌てて玄関に走ったそうです。
そこには、ともあきさんが居たのですが、
顔の半分が凍傷にかかっているようで、ぼんやりしています。
そこで、目が覚めました。
なんだ、夢か・・・
そう思った時、
足音が近づいてきて、家の前で止まりました。
今度は現実です。
「ごめんください」
そう言って入ってきたのは、近所に住んでいた青年でした。
彼も同じく戦争に駆り出され、満州へ行っていたそうです。
戦後だったと思うのですが、満州のとある駅に行った時、ともあきさんが駅前に座って物を売っていたそうで、
偶然に再会しました。
彼はともあきさんに言いました。
「私は日本に帰る。君も一緒に帰らないか?」
すると、ともあきさんは言いました。
「いえ、私には上官や仲間が居るから、まだ帰れない。君が帰るなら、これを母に渡して下さい」
そう言って、被っていた帽子を彼に託したそうです。
その時、ともあきさんの足や手の先は凍傷にかかっていたように見えたそうです。
そして、そのまま二人は別れ、
帽子を届けに来てくれたのでした。
祖母は思いました。
ともあきは、もう亡くなっているんだろうと。
でも、この人と一緒に我が家に帰ってきた、と。
ともあきさんのお墓には、今も遺骨は入っていません。
お墓には、その時の帽子が入っています。
「としあき」さんに変わってるよww
私の親戚にも戦争に行った人が居るけど
御墓には遺骨入ってないなぁ
母に会いたいと思う気持ちが母の夢に出たのかもね
まじかwww編集しておきますww
戦争行った人ってお骨入ってない方多くて寂しくなるね・・・。