怖い話 vol.09 【西尾と言う老人】
これは私がアルバイトをしていた時の仲間が体験したお話です。
仮に彼らの名前を『貴さん』と『前田さん』にしましょう。
貴さんは社員さんで、前田さんはアルバイトでしたが二人は仲が良く、
よく二人で飲みにいったり遊びに行ったりする仲でした。
当時アルバイト先の男性達の間で、カブトムシを捕りに行く事が流行していました。
仕事が終わるのは深夜0時過ぎ。
そこから山へカブトムシを捕りに行くのです。
その日も仕事が終わったのは深夜0時過ぎ。
二人はカブトムシを捕りに行く事にしました。
車を飛ばしてとある山に到着し、車を道路の脇に止めると
歩いて真っ暗の森の中へ入って探索していきます。
その時は残念ながらカブトムシはとれませんでした。
今日は帰ろうと、車がある道路へ戻った時、
すぐ側のトンネルから自転車を引きながら歩いてくる老人が居ました。
その自転車ですが、
現代の自転車ではなく、新聞屋さんなんかが乗ってる昔の大きな自転車だったそうです。
真夜中の2時頃だったそうです。
山の中で古い自転車を引きながら歩いている老人。
・・・普通じゃないですよね。
するとその老人が声をかけてきました。
「すみません、わたくし西尾と申します。自転車が壊れてしまい、汽車に乗り遅れたのですが、
駅まで送っていってくれませんか?」
貴さんも前田さんも、その異様な状況に恐ろしさを感じながらも、
実際、西尾と名乗る老人が目の前に居て、駅まで送って欲しいと言っている。
こんな所で置いてけぼりには出来ません。
真夜中の山奥です。
車も滅多に通らないでしょう。
仕方がないので、乗せて行く事にしました。
「構いませんけど、自転車は車に乗せれませんので、おいて行って下さい。
あと、駅までは無理ですので、下(山のふもと)までならいいですよ」
西尾さんはそれでもいいと言ったので、後部座席に乗せたそうです。
運転は貴さんがして、助手席には前田さん。
そして、後部座席に西尾さん。
貴さんは
『後部座席から忽然と消えたりしないだろうな』
と内心ビクビクで、
ちらちらとバックミラーを見ては、後ろに確実に西尾さんが乗っているのを確認していたそうです。
前田さんはと言うと、固まっていて一切しゃべらない。
貴さんは心の中で『この裏切り者~~~!!』と思っていましたが、
とにかく黙っているのが怖かったので、ひたすら話をしながら運転していました。
この、西尾と名乗る老人、
何故かやけに「わたくし、西尾と申します。汽車に乗り遅れてしまって・・・」と何度も言うんですって。
そもそも『汽車』ってなんだ。
電車だろう。
それにあの自転車。
今は滅多にお目にかからない古い型の自転車。
何もかもが奇妙で恐ろしい・・・。
貴さんはとにかく話続けました。
そしてなんとなく野球の話になった時、西尾さんがその話題に反応しました。
「野球ですか、私も好きなんです」
貴さんはなんとなくホッとして野球の話題を広げて行きました。
すると西尾さんが言いました。
「野球、懐かしいですね。でも私はもう見れませんねぇ」
貴さんは聞きました。
「どうしてですか?」
西尾さんは言いました。
「私はもう、この世の人間じゃありませんから。」
その瞬間、貴さんは猛スピードで車を飛ばしました。
もう一切しゃべらずに。
『とにかく、明るい所へ!』
それだけを考えて車を走らせました。
町の明かりがポツポツと見えてきて、山のふもとに着くと車を止めました。
後ろを振り向くと、西尾さんはちゃんと乗っています。
「僕らはここまでしかお送り出来ません。」
すると、西尾さんは降りて行きました。
西尾さんが降りるとすぐに車を出しました。
サイドミラーで西尾さんが降りた場所を見てみると、
もうその姿はなかったそうです。
サイドミラーの角度によるかもしれないけど、降ろしてすぐ見てもいなかった。と貴さんは言っていました。
その数日後。
お店に出ていた貴さんは電話が鳴ったので出ました。
丁度その時期は、アルバイト募集をしていたので、希望者の電話が鳴る事がよくありました。
その電話もアルバイトを希望する電話でした。
しかし、男性の声で、かなり年をとった声だったそうです。
若い人しか採用していなかったので、
貴さんは年齢を聞いたそうです。
電話口の男性は
「わたくし、西尾と申します。年は○○歳(ちょっと覚えてません)です。」
貴さんは背筋が凍る思いがしたそうです。
その場で年齢制限がある旨を伝え、お断りしたそうですが、
ただの偶然だったのでしょうか・・・・。
痴呆を患った老人だったのでは?
などと、聞いた私達は言いましたが、そうだとしても、真夜中にあんな場所に一人で居る方がおかしい。
それに電話はどう説明する?
謎ばかりです。
それ以来、同じ山へ行ってもその老人に会う事はないそうです。
これは私がアルバイトをしていた時の仲間が体験したお話です。
仮に彼らの名前を『貴さん』と『前田さん』にしましょう。
貴さんは社員さんで、前田さんはアルバイトでしたが二人は仲が良く、
よく二人で飲みにいったり遊びに行ったりする仲でした。
当時アルバイト先の男性達の間で、カブトムシを捕りに行く事が流行していました。
仕事が終わるのは深夜0時過ぎ。
そこから山へカブトムシを捕りに行くのです。
その日も仕事が終わったのは深夜0時過ぎ。
二人はカブトムシを捕りに行く事にしました。
車を飛ばしてとある山に到着し、車を道路の脇に止めると
歩いて真っ暗の森の中へ入って探索していきます。
その時は残念ながらカブトムシはとれませんでした。
今日は帰ろうと、車がある道路へ戻った時、
すぐ側のトンネルから自転車を引きながら歩いてくる老人が居ました。
その自転車ですが、
現代の自転車ではなく、新聞屋さんなんかが乗ってる昔の大きな自転車だったそうです。
真夜中の2時頃だったそうです。
山の中で古い自転車を引きながら歩いている老人。
・・・普通じゃないですよね。
するとその老人が声をかけてきました。
「すみません、わたくし西尾と申します。自転車が壊れてしまい、汽車に乗り遅れたのですが、
駅まで送っていってくれませんか?」
貴さんも前田さんも、その異様な状況に恐ろしさを感じながらも、
実際、西尾と名乗る老人が目の前に居て、駅まで送って欲しいと言っている。
こんな所で置いてけぼりには出来ません。
真夜中の山奥です。
車も滅多に通らないでしょう。
仕方がないので、乗せて行く事にしました。
「構いませんけど、自転車は車に乗せれませんので、おいて行って下さい。
あと、駅までは無理ですので、下(山のふもと)までならいいですよ」
西尾さんはそれでもいいと言ったので、後部座席に乗せたそうです。
運転は貴さんがして、助手席には前田さん。
そして、後部座席に西尾さん。
貴さんは
『後部座席から忽然と消えたりしないだろうな』
と内心ビクビクで、
ちらちらとバックミラーを見ては、後ろに確実に西尾さんが乗っているのを確認していたそうです。
前田さんはと言うと、固まっていて一切しゃべらない。
貴さんは心の中で『この裏切り者~~~!!』と思っていましたが、
とにかく黙っているのが怖かったので、ひたすら話をしながら運転していました。
この、西尾と名乗る老人、
何故かやけに「わたくし、西尾と申します。汽車に乗り遅れてしまって・・・」と何度も言うんですって。
そもそも『汽車』ってなんだ。
電車だろう。
それにあの自転車。
今は滅多にお目にかからない古い型の自転車。
何もかもが奇妙で恐ろしい・・・。
貴さんはとにかく話続けました。
そしてなんとなく野球の話になった時、西尾さんがその話題に反応しました。
「野球ですか、私も好きなんです」
貴さんはなんとなくホッとして野球の話題を広げて行きました。
すると西尾さんが言いました。
「野球、懐かしいですね。でも私はもう見れませんねぇ」
貴さんは聞きました。
「どうしてですか?」
西尾さんは言いました。
「私はもう、この世の人間じゃありませんから。」
その瞬間、貴さんは猛スピードで車を飛ばしました。
もう一切しゃべらずに。
『とにかく、明るい所へ!』
それだけを考えて車を走らせました。
町の明かりがポツポツと見えてきて、山のふもとに着くと車を止めました。
後ろを振り向くと、西尾さんはちゃんと乗っています。
「僕らはここまでしかお送り出来ません。」
すると、西尾さんは降りて行きました。
西尾さんが降りるとすぐに車を出しました。
サイドミラーで西尾さんが降りた場所を見てみると、
もうその姿はなかったそうです。
サイドミラーの角度によるかもしれないけど、降ろしてすぐ見てもいなかった。と貴さんは言っていました。
その数日後。
お店に出ていた貴さんは電話が鳴ったので出ました。
丁度その時期は、アルバイト募集をしていたので、希望者の電話が鳴る事がよくありました。
その電話もアルバイトを希望する電話でした。
しかし、男性の声で、かなり年をとった声だったそうです。
若い人しか採用していなかったので、
貴さんは年齢を聞いたそうです。
電話口の男性は
「わたくし、西尾と申します。年は○○歳(ちょっと覚えてません)です。」
貴さんは背筋が凍る思いがしたそうです。
その場で年齢制限がある旨を伝え、お断りしたそうですが、
ただの偶然だったのでしょうか・・・・。
痴呆を患った老人だったのでは?
などと、聞いた私達は言いましたが、そうだとしても、真夜中にあんな場所に一人で居る方がおかしい。
それに電話はどう説明する?
謎ばかりです。
それ以来、同じ山へ行ってもその老人に会う事はないそうです。
貴さんと前田さんは2人だからまだ良かったよね
これ1人だときついぞ~
私が同じ状況になったらやっぱりルームミラーちら見しまくるねw
あとは無意味な会話で場を繋ぐw
でも最後の西尾さんは何で職場の番号をしってたのかな?
教えてないのに連絡がくるって事は後をつけられてるよね・・・
イヤ~ 怖い
職場に電話があったのが、
その人本人なのかは解らないから、ただの偶然かもだけど、本当に電話はあったらしいからな。
かーなりビビってたよww