手術成功🎵

昨日、手術を無事に終えた。

主治医は県下でも名医として有名。

皆さんが「T先生なら安心」と言う

ほど。

緊急のオペが入ったそうで私は3人目。

午後3時前に手術室へ歩いて行った。

大きな鉄のドアがガーーーーっと

開くと厨房のような雰囲気で

3人の看護師さんらしき人が

待ち構えていた。

更に大きなドアを開くとまるで

無機質な缶詰工場のような空間が

出てきた。

缶詰工場を見学したことはないが

床が水浸しで起きな器具が

いろいろあったので。

恐ろしく寒かった。

皆さん凄い薄着だ。

寒くないのか？風邪ひかないのかと

心配した。

不愛想な肩幅だけの手術台ベッド。

ちょっと怖くなった。

厚いタオル地を掛けて、

手術着をはぎとられて横になる。

腕にチューブが入ったようだった。

麻酔の先生が吸入マスクをかけた。

１，２，３、４でもう意識不明。

声を掛けられたのでいよいよ開始か

と思ったら万事終わっていた！

気づいたら病室だった。

その夜はゼンゼン痛くなかった。

ちょっとでも動かすと痛みが

くるが本当にざっくり切開したの

かなと思うくらい。

それより強い尿意に苦しむ。

チューブが繋がれていて

自動的におしっこが溜まる。

膀胱には溜まってないが

おしっこしたい　

ああおしっこしたい

と思うのは痛みより辛いかも。

寝落ちしそうなのに眠れない。

前日、看護師さんが睡眠薬で

眠れば良いと言っていたのを

思いだした。

22時半に入眠剤をもらって

朝まで良く眠れた。

主治医が回診に来られた。

昨夜も遅くに回っておられたし

今朝は7時には回診されていた。

いつ休んでおられるのだろう。

痛くないというとびっくりされたが

これから痛みが出るとのことだった。

絶食後、待望のご飯のはずだったが

食欲なし。

自己血を輸血する。

冷凍の血は冷えていて手の甲が

チリチリといや～な痛みで

我慢できない。

カイロを乗せてもらったら

楽になった。

ここから激痛に見舞われる。

痛みを０から１０まで数値化して

自己申告する。

入院した時は痛くて５を申告したが

翌日は１とか２。

そして術後は２から６になった。

座薬を入れてもらった。

恥ずかしいのレベルは超えた。

リハビリの先生が来てくれた。

手術した方の脛と膝が痛くて

たまらないがさすってもらうと

ちょ～気持ち良い。

極楽～と安心していたら

立ちましょうとのこと（爆）

パーツを入れたばかりの脚で

ちょっとでも動かすと激痛が

来るのに立つだなんて・・。

それでも指示されるままに

ベッドになんとか起き上がり

歩行器につかまって立ち上がった。

自分の体重の重さに愕然とした。

地球の重力ってこんなに凄いのか

と思った。

脚を一歩づつ出してトイレの中で

用を足すポーズを確認。

尿の管を外しましょうとなった。

看護師さんに外してもらった。

ベッドに戻ってからいよいよ

激痛が来た。

レベル８。

一人部屋になったのを幸いに

「痛い～」「痛い」「イッタイ」と

気休めに声を出す。

あまりの痛さに身の置き所がない。

痛み止めを追加で飲んだ。

2時間耐えたら午後のリハビリ。

若い女性がやさしく脛や膝を

なでてくれたらすぐに痛みが引いた。

不思議なほどだ。

ならば痛いときに自分でやれば

良いが起き上がっても脛まで

手が届かない。

リハビリ終わりと入れ違いに

妹と母が見舞いに来てくれた。

布団と枕を持って来てくれた。

病院のベッドはスプリングが

背中に痛くて肩がコリコリ

腰が痛い。

高すぎる蕎麦枕も辛かった。

随分居心地よいベッドになった。

あの寝心地の悪さを思えば

リゾートホテル並みになった(笑)

母が来るなりおしっこへ行く

というので私も初おしっこへ。

起き上がる時は痛いが何とか

なった。

病院の人は皆さん親切だ。

お昼ご飯を食べて体力を

つけなさいと看護師さんに

言われたので食欲はないが

口に入れてみた。

とうがんの煮つけだった。

「私の好きなとうがんだ」

「心をこめて作っている」と

思ったら泣けて来た。

この病院の皆さんはとても親切だ。

テレビの向こうでは戦争という

殺し合いが続いている。

私がいる世界はなんて幸せ。

そう思ったらしばらく涙が

止まらない。

そういえば断食後の自分は

妙に感激屋になる人だったな。