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シンガーソングライターとしての
活動も20数年。
知り合いが誰かに対して私を
「この人は歌手です」と
紹介してくれることがある。
ご紹介下さる方からすれば
にいやは「特殊な人間」に
カテゴライズされている
と認識することがある。
その横で「啼かず飛ばずです」と
付け加えるにいやさん。
曲を作っているのは事実だし
わざわざ誇張しなくても
良かろうとおもうに至る。
自分で言うのは憚られるが
素人にしては素人の域を
超えた活動なのだし、
新屋まりをプロとして
見て下さる方がおられるのだから。
音楽的素養はないけれど
むしろその素養が邪魔する
という人もかつていたくらいだ。
今時の音楽はかなり進化した。
ちょっと前のビックスターが
久しぶりにテレビで歌っていた。
頻繁にテレビで歌っていた頃から
30年近く経ったが今でも
綺麗で魅力的な女性だ。
自作の歌があるのね。
ダンサーを引き連れていた。
和テイストの衣装とダンスが
凄く似合っていて素敵だった。
残念ながら楽曲が昭和よりは
ちょっと進んで「平成」の香り。
今時の歌とは違う。
ひるがえって新屋まり。
「ああ、聞く人が聞いたら
こんな感じなのか~」と自覚した。
これからどの路線を行くべきか?
しばし自問自答する。
創作上の宿題がある。
自分が自分に出すだけで
誰からも求められていない。
誰かから求められるのがプロ。
アマチュアとプロの境界を
ウロウロしているとも言える。
音楽的素養がないというのは
書いた。
それでも100曲以上が
手持ちのオリジナル曲になった。
ボチボチ新曲が欲しい。
で、目下数年ぶりの創作モードだ。
愛犬の死を体験して出来た歌は
ちょっと隠微な「恋の歌」。
ゼンゼン愛犬の死は匂わない。
死の間際に愛犬の瞳に涙が
溜まっていたのが映像として
脳裏に浮かぶ。
愛犬の大きくて黒い瞳を
モチーフにした。
で、持ち越しているテーマが2つ。
1つはフラダンスが「はまる」歌。
友人たちのフラ発表会が
創作の刺激になった。
急に寒くなりフラ気分がやや
遠のいたのが問題だ。
先日、吉野妙さん主宰のスタジオで
ライブがあった。
スタジオは林に囲まれた
ゆるい丘の中ほどにあって
ログハウスが3棟並んでいる。
お父様の手作りだ。
吉野家の方のナチュラルで
暖かい雰囲気とも相まって
素敵なコンサートだった。
おいしいノンアルワインと
北欧仕込みのお母様の手作り
バケット。
器はたぶん妙さんのお姉さんの作。
その場に居合わせる自分も
自然に雰囲気に感化されるもので
心地よくて優雅な気分を味わった。
夕暮れ時、窓の外の景色が
刻々と色を変えるという時間帯。
薄暮の中で妙さんの繊細な音が
ハートに沁み入った。
妹さんのお子さんが生まれたそう。
まだ生後一か月。
妙さんがその子に合わせて
清塚信也さんの「Baby God Bless you 」
を演奏した。
聴きながら言葉がどんどん
降りて来る不思議な感覚。
美しい言葉がナチュラルに
出て来てその言葉に自分で
感動したくらいだ。
清塚さんのピアノを聴くと
実はいつも言葉がやってくる。
妙さんが弾いても同じ現象。
激しく歌詞をつけたいと思った。
作詞して妙さんの伴奏で
歌いたいと即刻妙さんに伝えた。
演奏にはいくつかバージョンが
あるようだ。
歌詞のサイズが同じでなくては
いけない。
妙さん演奏と同じサイズで
別の人が演奏する動画を聞いてみた。
「・・・・。」
言葉がナカナカ降りて来ないん
ですけど。
弾く人が発している何かが
ちょっと私のカンに触るというか。
弾く人の例えば緊張とか
上手く弾きたいとか・・
何らかの雑念が音の周波数に
乗っている感じ。
演奏が雑に聞こえて集中しずらい。
清塚さんの演奏も妙さんの演奏も
集中するぞと身構えなくても
すっと音に入っていける。
二人の共通項は音楽の世界に
入りきって雑念のない状態で
演奏していると思う。
このところご無沙汰だが
妙さんにサポートしてもらって
長い。
私がイライラしたりドキドキしたり
はたまたはじけている時も
妙さんはいつも同じメンタルで
安定した音を出してくれる。
サポーターとしての資質が
ある人。
演奏する人には大きく2つの
タイプがいる。
表現者(パフォーマー)と職人。
妙さんは後者だと思う。
曲を書けるしジャンルを超えて
アレンジアできる人ながら
粛々と音を紡ぐ人だなと思う。
職人としての集中力が演奏に
出ているはずで、
だから私とぶつかることがない。
だから私も音に集中できるんだろ。
詩を曲にのせたい!
ああなんて素敵な世界観!
と思ったあの最初の感動を
大切にしよう。
誰が弾いているからと
「四の五の言わず」だ。
印象が遠のかないうちに
作詞をやり遂げたい。
誰にも期待されていない。
自分が自分に期待するだけだ。
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