論系室だより

-早稲田大学文化構想学部 現代人間論系の教員・助手からのメッセージ-

美術×映画関連企画 2013年度現代人間論系連続企画「映画で話そう」番外編

2013年05月17日 | 現代人間論系連続企画
こんにちは



論系室では5月、
都内でみられる展示・上映作品に関連する映画を上映します。
上映前解説あり・各回とも12:00より33号館702号室にて・参加入退場自由。
※状況に応じて一部上映とする場合があります。

5月22日(水)『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』
美術界でながらく伝説となっていたハーブ・ドロシー夫婦のお話。かぎりあるお金で自分たちが良いと思ったものを買う――そうして集まった作品は膨大な数にのぼり、これが美術館に寄贈されることに。そのとき夫婦は…。ニューヨークで17週間、東京で25週間のロングランを記録した作品。
★「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」は31日(金)まで、東京都写真美術館で上映中。

5月29 日(水)『マルメロの陽光』(※英語字幕バージョンでの上映となります)
スペインの画家アントニオ・ロペス(監督ビクトル・エリセとともにこの人がまたすてきな人!)の制作過程を追う。家族、友人、犬、そして日々成長する果実「マルメロ」にひとしくながれる<黄金の>時間。キャンバスをはり、糸を垂らし丹念に制作をつづけるロペス。しかし時は絵画の完成を待たずに流れ…。
★アントニオ・ロペスの作品は6月16(日)まで、渋谷Bunkamura「ザ・ミュージアム」で展示中。
会場にはロペスがとりくんだマルメロの絵も!

気軽にあそびにきてください。 
宮本明子(助手)

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論系連続企画 準備中…

2013年05月13日 | 現代人間論系連続企画

http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=1dc8169a5b1913e4ca89f7b0846a554a
http://blog.goo.ne.jp/ningenronkei/e/ede4b10684f0a3c90c8c50c679bddb46?fm=entry_awc

現代人間論系ではこれまでに2回、「現代人間論系連続企画」をおこなってきました。
先生方にご協力いただきながら、論系スタッフが中心となって企画しています。
開催場所は論系カンファレンス室(702号室)です。

5月の企画はこちら
美術×映画関連企画(「現代人間論系連続企画」番外編)
15、22、29日の水曜日、昼休みに、
都内でいまみられる展示・上映に関連した映画を上映します。
詳細は当日、33号館エレベーター付近に置く案内板で確認してください。
上映前にかんたんな紹介をおこないます。

現代人間論系室


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ひとのカタチの歴史と出会う~親日でも反日でもない中国~(連続企画 vol.1)開催

2013年04月18日 | 現代人間論系連続企画
他の論系、ゼミからの参加者も迎え、
第一回の企画「ひとのカタチの歴史と出会う~親日でも反日でもない中国~」
が開催されました。

熱田さんによる紹介と説明 質疑応答も活発に行われました

証拠の残されていないことがらをどう語るのか
そのことばにどう耳を傾けるのかを
あらためて考えた時間でした。

はじめての参加者にもわかりやすく紹介してくださった熱田さん。
参加者からも、ここに来られてよかったという声を
たくさんもらいました。

熱田さんから紹介いただいた参考文献をご紹介します。
「雨ニモ負ケズ」(无惧风雨、日本語版) 、
みなさんもぜひきいてみてください。


*中国「慰安婦」参考文献
 「慰安婦」問題については右翼・歴史修正主義者と、被害者・支援者たちの間で、180度異なる主張がなされています。
  ポストコロニアルな世界でジェンダーやエスニシティについての研究が明らかにしてきたことですが、認識する者の立場(ポジショナリティ)が問われる問題を考える際に、公正中立ということはあり得ません。
 公正中立をめざした瞬間に、強いものの味方をしてしまうということがおきるのです。
 大事なことは、平凡な言い方ですが、自分の視点をもつことだとおもいます。一気に理解できない、受けとめるのに時間がかかることも世の中にはあります。
 私は、「慰安婦」問題を知ってから、やっと自分の頭で考えられるようになったと思うまで、10年かかりました。
 最初は問題が大きすぎて圧倒されてしまったのです。
 興味をもったら、時間をかけ、色々なものをみて、時に脇において休みながら考え続けてみてください。

・中国山西省における「慰安婦」被害の聞き取り記録
石田米子他、2004『黄土の村の性暴力―大娘(ダーニャン)たちの戦争は終わらない』創土社

・「慰安婦」問題について
VAWW-NETジャパン, 西野 瑠美子, 金 富子、2001 『裁かれた戦時性暴力―「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」とは何であったか』白沢社
アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館(早稲田にあります)
http://www.wam-peace.org

熱田制作資料映像・【v-wanニュース】20111214水曜デモ1000回アクション(東京日本各地)
http://wan.or.jp/topic/?p=218


・歴史修正主義と証言についての考え方
上野千鶴子、2012『ナショナリズムとジェンダー 新版』岩波書店
高橋哲哉、2002『「歴史認識」論争』作品社


*2011年の東日本大震災の時、香港の芸能人たちが呼びかけ、2011年3月24日に収録されたチャリティー・ソング、
「雨ニモ負ケズ」。アジア各国の歌手が参加したチャリティー・コンサート「愛に国境はない」の主題歌として、
日本語、中国標準語、広東語の3バージョンがつくられました。
 参加者の中には、日本で「反日的」と報道されたことのある人もいます。現在は、香港でも尖閣諸島などに関しては、日本に批判的な意見も多いといえます。
 それでも、こうした災害において、発生から2週間足らずで日本の人なら誰もが知っている、東北の詩人の詞を選び、
それに曲と翻訳をつけ(中国語版もなかなかうまい意訳です)、100人以上の芸能人、国際級のスターも集まって、日本語で歌いあげるということをやってのける。
 そのことだけでも、大きな国の間で翻弄されてきた香港の人たちの国際感覚のありようが、「親日」「反日」という狭い枠組みをはるかに超えていることを感じます。

「雨ニモ負ケズ」(无惧风雨、日本語版)
http://www.youtube.com/watch?v=7kkNJVP50Go&list=FLdmp49aLxoEZ9gS1HGJVQMg


「不要輸給心痛」(中国普通話版)
http://www.youtube.com/watch?v=2b7KeuVneeY&list=FLdmp49aLxoEZ9gS1HGJVQMg

(熱田敬子・茨城県立医療大学非常勤講師、早稲田大学ジェンダー研究所招聘研究員)


当日、参加者の声をききながらじっくりとすすめてくださった熱田さん、
参加者のみなさん、ありがとうございました。

現代人間論系室


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「映画」で話そう~<友だち>編~(2013年度現代人間論系連続企画vol.2)開催

2013年04月18日 | 現代人間論系連続企画
昼休みに開放しているカンファレンス室では
現代人間論系スタッフによる「企画」も進行中です。

次回は24日(水)! 12:00~12:55の昼休み、
カンファレンス室にちょっと立ち寄ってみませんか?
お昼ごはんももって気軽にどうぞ。

    

企 画 「映画」で話そう~<友だち>編~(2013年度現代人間論系連続企画vol.2)
日 時  2013年4月24日(水)12:00~12:55 参加・入退場自由 
会 場  33号館7階702号室 ホワイトボード付近
参考作品 吉田大八監督『桐島、部活やめるってよ』(2012年)

参考作品上映会を次の日程で行います。(会場:702号室) 
4月22日(月)13:00~/4月24日(水)10:00~

みなさんの参加をお待ちしています。
論系室とカンファレンス室までの行き方はこちら
http://blog.goo.ne.jp/ningenronkei/e/c3d0940639f359e9a7b76ce3bcb5e74e

天気の良い日はスカイツリーもみえます。

カンファレンス室は昼休み以外も利用できます。
701号室まで声をかけてください。詳細はこちら↓
http://www.waseda.jp/gendainingen/img/canfarenceroom.pdf


現代人間論系室

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ようこそ~新カンファレンス室と企画のご案内~

2013年04月08日 | 現代人間論系連続企画

新カンファレンス室(702号室)を開放します

本日より、授業期間中の土曜日を除く
平日12時から18時までのあいだで、
ゼミや研究会等が入っていない時間を
現代人間論系の学生のみなさんに開放します。

使用に際しては次の点にご留意くださいhttp://www.waseda.jp/gendainingen/img/canfarenceroom.pdf


新カンファレンス室 企画のご案内

論系室同様、みなさんが新カンファレンス室(702号室)を活用していけるよう、
論系室スタッフを中心にさまざまな「企画」を構想しています。
その企画第一弾として、前現代人間論系室助手熱田敬子さんをコーディネーターとして
4月15日(月)3限に以下の催しを行います。以下に熱田さんからの紹介を掲示します。
皆さんの来室をお待ちしています。

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2013年現代人間論系連続企画 vol.1
ひとのカタチの歴史と出会う~親日でも反日でもない中国~


 みなさんの中で欧米の映画、ドラマを一度も見たことのない人はいないでしょう。では
、狭い海を隔てたお隣、中国についてはどうでしょうか。ハリウッドの俳優の名前は幾人
でもあげられるでしょうが、ごく少数の中国に興味をもっている人以外、中国大陸で今、
最も有名な俳優、愛されている映画監督の名前を知っている人はいないとおもいます。
(ちなみに、もしかしてジャッキー・チェンなら、アンディ・ラウなら、トニー・レオン
ならと思った人、彼らはみな香港の人です)
 テレビでも新聞でも、台湾は親日だ、中国は反日だと言い、過激なデモの場面だけが切
りとられます。でも、隣人たちのことを、日本に住む私たちは、親日/反日だと区別し、
嫌うことができるほどにも知っているのでしょうか。
 中国と日本の間には歴史問題が確かにあります。ですが、実は戦争の事実でさえ、その
まま親日、反日の感情に結実しているわけではない。同じ日本にいたって安部首相とあな
たが同じことを考えているわけではないように、いえ、広い広い中国という国ではもっと
本当に多様な人たちが、複雑にからみ合って物事が動いているのです。でも、それがわか
るようないいニュースはなかなかありません。国、というものを一度脇におき、国と国の
間で翻弄される一人一人の人間を丁寧に見るということのできる伝え手が、あまりに少な
すぎるのです。
 今回の会では、中国で、戦争中に旧日本軍の「慰安婦」として性暴力被害にあった女性
たちのケース、彼女たちを取り巻く人々と環境について考えてみたいと思います。
 戦争被害というものを考える時にどれだけ丁寧な思考や目配りが必要なのか、そして、
国境を越えて日中の人たちがどのように戦争被害を考えて来たのか、日本に住む私たちは
これから、中国に住むどんな人たちと出会っていくことができるのか。
 歴史も、社会問題も、ひとのカタチをとって自分の目の前に現れたとき、本当に理解し
はじめるきっかけができる。今まで知っていると思っていたことは、本当に知っていたこ
となのか、確かめてみませんか?

日時:
 4/15 3限 現代人間論系カンファレンス室(33-702)にて
 コーディネーター:熱田敬子(茨城県立医療大学非常勤講師、前現代人間論系助手)、
 岡部耕典先生

 ※ビデオや資料を見て話す、気軽な会にしたいと思います。予備知識無しでもOK。
  質問疑問、大歓迎です!

参考資料:
NPO法人ウィメンズ・アクション・ネットワーク
コラム「愛のさきにある無知」熱田敬子 http://wan.or.jp/book/?p=4922
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以降もブログで随時情報をお伝えしていきます。

現代人間論系室

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