今日は、吉備川上ふれあい漫画美術館で昔読んだマンガを読んでいました。
開館の9時よりほんの少しだけ早く着いたので、周りを歩いてみましたが、小さな集落があるだけで、とても静かな場所でした。読みたかったのは、今は鬼籍におられる村野守美さんのマンガと、現在では描いておられないと思われる樹村みのりさんのマンガです。
守美さんの機微にとんだストーリーが好みで何度も読み返していましたが、その本も何処に行ったのかもう手元にはなく、少し年上のタエ(妙子)と少年期のオサムのお話が好きでまた読みたいと思っていました。しかし、この美術館の端末で検索しても引っかかって来ず、少し最近(と言っても昭和のころ)の「垣根の魔女」があったので、書庫から出してもらって懐かしく読みました。
主人公はミドリさんというおせっかい婆さんなのです。暴力的だけど、人情で人と人を繋ぐ役柄で、町の人を巻き込みながらホロリとさせるお話が描かれています。この作品にもオサムとタエの名は出てきて、その性格にも昔のオサムとタエの面影があり、守美さんの中に永遠に存在するキャラクターなんでしょう。
樹村みのりさんはもう少し若いので、たくさんの作品が検索で出てきました。でもこれも本棚に並んでいるのは数冊で、書庫から出して貰わなければならないものが多くありましたが、お願いして何冊も読み耽ってしまいました。
ローマのモザイクはノーベル作家シェンケビッチのクオヴァディスを下敷きにしながら、イタリア語を話せない女の子がイタリアのおせっかいで楽しいおじさんにとても親切にしてもらって目的とする教会やカタコンベを巡るお話なのです。外国の小説なんて読んだ事のない高校生だったのに、このマンガと庄司薫の小説「赤頭巾ちゃん気をつけて」に出てくるペトロニウスの話から誘導されて、クオヴァディスの文庫本を買って読んだのを覚えています。映画もベン・ハーみたいなスペクタルもので面白かった。
今日は昔のマンガに引っ張られてダラダラと思い出を垂れ流してしまった。次は新たな事に挑戦したい。
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