維新の党新代表に決まり、江田憲司前代表(右)と握手する松野頼久氏=19日午後5時1分、東京・永田町の衆院第1議員会館、飯塚晋一撮影

 維新の党は19日、代表を辞任した江田憲司氏の後任の新代表に、幹事長だった松野頼久氏を選んだ。松野氏は江田氏と同じく民主党との連携に前向きで、野党再編へ大きくかじを切る可能性がある。だが、大阪維新の会の出身議員には民主党への拒否感も強く、松野氏が国会運営などで民主との連携を強めれば、党分裂の火だねになる可能性がある。

 「国民の皆さんから『強い野党が必要だ』という声が上がる時期が来る。その時にしっかり結集できるように準備したい」。松野新代表は19日の記者会見でこう強調し、将来の野党再編に意欲を示した。松野氏は幹事長に同じ方向性の柿沢未途政調会長を充てた。

 松野氏は江田氏の代表任期の9月まで務めるが、江田氏と並んだ会見で「9月の代表選に江田憲司を担いで戦うか」と冗談交じりに語るなど、江田氏の路線を継続する意向をにじませた。