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●「今日の言葉」
~不安な時代だからこそ「覇術」ではなく「王道」を語る珠玉の言葉を~
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“ユングの、より大きな概念の本質は、元型は、因果律によって作用するの
のではないということである。
実際、ユングが、因果律と並ぶ別の原理の可能性を研究する必要性を感じた
のはまさに、元型は因果律以外の何かに従うことに気づいたときであった。
かくしてユングは、共時性の仮設の定式化に導かれたのである。
この外見上の対立の背後にある原理を理解するために、われわれは、
共時性を全体としてのマクロコスモスのなかで作用する原理と考える、
より大きな見地を心に留めなければならない”
(イラ・プロゴフ『ユングと共時性』(河合隼雄他訳 創元社)より抜粋)
……IISIA代表・原田武夫のコメント:
─本当の「現実」。それは「今起きていることは全て、私の頭の中で思い描か
れていることに過ぎない」ということである。
─これは余りにも「事実」であるので、それ以上証明は必要のないこと
である。
そしてここにこそ、「事実」に対して悲観しなくて良い最大の理由がある。
─なぜならばこの「事実」を前にすれば、これを逆手にとることも可能だから
である。すなわち「想うこと」から全てが始まるというわけなのだ。
─因果律を超越したところにいわゆる「量子力学」がある。しかしこうした
とらえ方自体があるいは間違っているのかもしれない。
─大切なのは「量子力学」という概念そのものなのではなくて、「想うこと」
によって観察結果が変わること。そのこと自体なのである。
─昨今、「いじめ事件」で世間が騒がしい。しかしそもそもそれを巡る
大人たちの世界における対処が全くもって合点がいかない。
─なぜならば「いじめられっ子」にはそうなることを想ってしまう心性が
あるからだ。その部分を意識的に変えない限り、何も変わることはない。
─「何を強者の論理を」そう思われるかもしれない。
しかし、そういうこと勿れ、私自身も中学校時代に「いじめ」にあい、
これを克服した。
その時のカギとなったのが「想うこと」、そして「克己」だったのである。
恐らくあの頃のいじめっ子たちはいじめた事実すら忘れたであろう。
しかし「あのこと」がなければ私は今を駆け、走り抜けるエネルギーを
得ることはなかったのだ。その意味で、「奴ら」には感謝している。
その意味で……コペルニクス的転換が私たち一人一人の頭の中で
必要な時代。それが「今」という時代なのだ。
(メールマガジン 2012年7月23日号 より)
http://archive.mag2.com/0000228369/index.html
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