今日は祝日ですが全国的に雨のようです。
「勤労感謝の日」は、新嘗祭(にいなめさい)という祭祀に由来します。「新」は新穀、「嘗」は奉る、舌の上にのせて味をためすという意味で、「新嘗」はその年に収穫された新穀を神様に奉って恵に感謝し、口にすることを表しています。新嘗祭の歴史は古く、『日本書記』には飛鳥時代に行ったという記述があります。
現在でも、新嘗祭は宮中をはじめ全国の神社で行われており、五穀豊穣を祈願する祈年祭と相対する重要な祭祀とされています。とくに宮中では、天皇陛下が自らお育てになった新穀を奉るとともに、その新穀をお召し上がりになります。新嘗祭は宮中恒例祭典の中の最も重要なものとされ、新天皇が即位の礼の後、初めて営まれる大規模な新嘗祭を大嘗祭(だいじょうさい)といいます。
新嘗祭が「勤労感謝の日」になったのは1948年(昭和23年)で、戦後のGHQの占領政策により改められました。天皇崇拝という精神性を除去するには、「新嘗祭」というのは、邪魔なものでした。
天皇と国民が一体となって、天地自然の神々に感謝し、収穫を喜び合う国民的な行事は、飛鳥時代からあったといわれています。
第二次世界対戦のときの、日本国民の強い精神性に恐れたGHQ側の弱体化政策の1つだったのです。
日本の歴史を学びましょう。