シャンパンブレイク

30年以上JAL国際線客室乗務員としてフライトし現在癌の治療中。お酒大好き旅が大好き趣味はランニング~

タイのバンコクから一年前のブログ

2013年01月30日 | おしゃべりフライト
私が使っているこのgooブログから不定期に一年前のブログの感想を書いてみませんか?

といったメールが届きます。

今朝届いたのでいつもは無視するのですが、ここバンコクに滞在しているとなんだかとっても懐かしくなって再度アップすることにしました。

日本のニュースをバンコクで見ると天気予報であちこちに雪マークが出ているのが不思議な感じです。

同じ地球なのに

成田から飛行機でたったの6時間くらいで

ここバンコクは今は乾期で涼しいほうですが時には暑い

そんな常夏のバンコクから一年前のブログを振り返ってみます。


雪で飛行機飛べず地上で機内サービスしたこともあったっけ

そう

長くフライトしているといろんな出来事があります。

すこしづつ

忘れないようにブログに記しておこうと思います。

その出来事は今から十数年も
いやもっと前かも知れません。

雪には本当に悩まされました。

フライトの前日から雪が降り始め
先日の雪よりずっとすごくて

フライト当日

タクシーの運転手さんから雪のためにちょっと遅れますという電話をもらい、
ショウアップ時間に間に合うことはとっても無理と判断

会社に電話しました。

そうとう会社も混乱しているようで

「とにかく来てください!出来るだけ早く気をつけてきてください!
場合によっては別のところにフライトしていただくことになるかもしれません。
これから乗務員が揃い次第、天気が回復次第
順次出発となります。」

「順次出発ということは、どの飛行機でどこに行くのかも今は未定ということですか?」

「そうです。とにかくなるべく早く来てください」

と言われ暑い国でも寒い国でも行けるような支度を急いでして
そして車を待ちました。

間もなく着きますと運転手さんからの電話で
荷物を玄関から外に出し
車の到着を待ちました。

スーツケースを運ぶ音を聞き
私も外へ

その場で

見事にすってんころりん~

ハイヒール
制靴のハイヒールで

すべった~



こんなアクシデントもありましたが無事に到着

スケジューラーからの指示待ち
つまり
まだどの便も成田空港閉鎖のため出発できていないので
待機となりました。

行く先が決まっていないというのは不安なものです。



最初の指示は
シドニーだったかな?

いそいでシドニーのフライトの準備しているとアナウンスで呼ばれ

アンカレッジ経由の北回り?

ながいな~12日間のフライトだ~

なんて覚悟を決めたらまた

アナウンス

そして2転3転して

今日はもうフライトできないらしい
空港閉鎖は解除されないんじゃないか?

なんて噂がちらほら

成田空港は夜11時から朝6時まではクローズの空港

そのころから
私の頭の中では
もしかしたら
今日は解放されるかも
なんて淡い期待が
少しづつ・・・・・・すこしづつ・・・・・・膨らんでいったのでした。

その矢先

やっぱりまたアナウンスの呼び出しがかかった~

行き先は
ロサンゼルス

出発時間は空港閉鎖が解除され次第

でも23時までに出発できるかどうかぎりぎりの時間

とにかく急いで機内へ

準備に必死になって

そしてボーディング

お客様も疲れきっています

全員ご搭乗
満席です!

ところが

空港閉鎖が解除されないまま

23時が過ぎ

地上係員が来て

「今からでは宿泊するホテルが満杯で手配できません。お客様にはこのまま機内でお休みしていただくしかありません。
バスも鉄道もタクシーもほとんど麻痺している状態です。
これから通常のロサンゼルス到着までの機内サービスを行ってください。
状況がわかり次第またお知らせします。
お願いします。」

こういうわけで真夜中

飛行機が飛んでいない地上に待機中の中で機内サービスを

おしぼりサービス

リカーサービス

おかわりしながら回収

食事のオーダーをとったり飲み物をお勧めしたり状況を説明したり

時にはお詫びをしながら

ミールサービス

すべての食事のサービスが全クラス終了したのはもう朝の5時をまわっていたような記憶があります。

乗客の方たちが寝静まり
私たちの疲労もかなりといったころ

静かに

制服に包まれたひとつの集団が現れました~

そうです!

交代の乗務員が来てくれたのです

暗闇の中で引継ぎを行い

やっとのこと会社に戻った私たちはそれから

帰宅困難者となりました

あ~~~あ~

やっぱり

雪は

めったに降らないところに降ると大混乱


以上

一年前のブログでした~

一年ってあっというまですねぇ

一年前には今こうしてここバンコクで4週間も滞在するなんてことは想像もしていませんでした。

今は

バンコクのマリオットエンパイアプレイスが快適なのでプーケットとバンコクに来る回数が増えそうな予感。




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2 コメント

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回顧録 (ノン)
2013-02-04 08:51:16
いまではこんなこと、あんなこと、今の時代では考えられないようなこと、アナログ時代といった感じですね~

そんな時代を生きてこれたことはある意味恵まれていた時代だったのだと思います。

あのころに戻りたくても仕事の内容や環境が激変しているし、今を頑張っている現役の人たちに頭が下がります。

バトンタッチできないまま退職しましたが、こうして旅をしていると懐かしい顔に再開することも多く、今では先輩としてだけではなく一旅客としての意見も話したりしています。
現役時代では見えなかったことも見えてきますから。

お互いこれkらも旅を楽しみましょうねぇ~
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懐かしいねぇ (旅キチ三平♪)
2013-02-02 16:24:06
 そうそう、この記事見て凄い!って思ったなぁと思い出しました。

 数年前の私も三交代で深夜の勤務に子供達の寝顔を見てから出かける毎日や、家族が寝静まっている頃、オンコールで真夜中に呼び出されそーっと出て行き、朝皆が目覚める頃に帰宅したり真夜中の手術を何件やってきたか・・・・
海外旅行と言えば近場のグアムにちょこっと行くぐらいだった自分がいまこうして次のプランはどうしようかと練っている生活に、当時の懐かしさと今の生活とのギャップに、病気をしたきっかけで今があるのが良かったのか悪かったのか・・・

でも確実に今の生活を気に入っている私としては、もう病気はご免だけどこのまま平穏無事にあちこちでのんびり出来る事をシアワセに思わずにはいられませんな。

そんなこともなければノンさんとお知り合いになることもなかったでしょうしね(^_-) 
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