里山遊歩

かづの野遊び研究所

晴れた日は、野に、山に、川に、
部屋の中にとじこもっていてはもったいないもったいない。

滝も緑を装って

2021-05-17 | 路傍の神仏
初夏の光の中で、中滝地域の滝も生気をとりもどしている。
昨夕から予報通り雨、降りはじめの雰囲気からたいして降らないだろうと思っていたが、
一夜明けて川を見ると、茶色に濁り、だいぶ増水している、この増水は一日遅かったな。


銚子の滝と湯ノ又の滝の分かれ道に建立してある山神様の石碑、
ただ山神と彫られていたところに、いつやったのか白いペンキが塗られていた。
どんな文字が彫られているか、刻字に雪を詰めて浮き出したこともあったけど、
もうその必用はなくなった、でも以前に比べて石碑の風格はなくなったような気がする。





     

金精さま

2021-04-30 | 路傍の神仏
松ノ木金精神社の例祭である。
明治維新で生れた西洋かぶれの官僚が、
庶民が大切に信仰していたものを下品でいかがわしいものと卑下し禁止の通達を出したため、
金精さまもながらく日陰の身に追いやられた。



お堂の前、ご神体とその前、ガラスケースの中にもたくさん鎮座、
隆々としたものを前に意気消沈、じっと座って考えた。
 
神社の多くは鍵がかかっており、日頃は賽銭を入れる隙間からそっと堂内を見るほかはない。
五月の連休に春の例祭などがおこなわれる神社はほかにもある。
氏子でもない者が、お堂の中に入ることが出来る数少ないチャンスである。





     

青龍権現碑

2021-03-21 | 路傍の神仏
 
13日にアップした庚申さんより数百m大湯寄りの四の岱住宅入口にあった青龍権現碑も、
道路拡幅工事と住宅へ入る道の付け替えで移されています。

青龍権現碑は、十和田神社に参詣する人々のはばき穿き・はばき脱ぎの場所に立ち、
修験の修行や十和田神社参詣の無事を願って、
また無事に戻ってきたことを、出迎えた人たちと喜んだところでした。

小坂から十和田湖へいく道の脇にも同じく青龍権現碑が祀られています。





     

庚申さまの日

2021-03-13 | 路傍の神仏

国道103号新橋-五の岱の改修工事が終わり幅が広がって走りやすくなった。
 
これに伴って、道路脇に並んであった庚申さま2基が少し離れたところに移動した。
このように村境など元々ある意味を持ってその場所に建立されていた庚申さまが、
寺の境内や神社の入口付近などに集められた思われるところが存在している。





   

お地蔵さま

2021-02-10 | 路傍の神仏

集落の東西の外れに建立された今から200年ほど前の百万遍の石碑とお地蔵様、
雪で下の3分の1ほど埋まっている。

この集落では裸参りが隔年ごとに開かれており、今年は休みの年にあたります。
例年2月の中旬は各地で伝統的な行事が続々と開かれているけれど、
今年はコロナの影響を受けて、イベント化した観光色の強い祭は中止になるところもあり、
おこなわれても規模を小さくし神事のみ開催されるところもある。
 
観光の思惑が神事の影を薄くし観光化してしまった祭を見せられるぐらいなら、
コロナ後も、かえってそれを邪魔しないように脇からそっと見た方がいいかもしれない。