里山遊歩

かづの野遊び研究所

晴れた日は、野に、山に、川に、
部屋の中にとじこもっていてはもったいないもったいない。

庚申さま

2019-04-21 | 路傍の神仏
 
久しぶりに汁毛川を芦名沢観音の上流まで行ってみる。
前を走る車もダートをとろとろ走っており、法面の様子を見ながらにちょうどいい。
目的にしていた割石の庚申さま前で止まって動かない、前に進むか考えているようだ、
路肩に止めて「この先まで行くのか」と聞くと???、「山の様子を見に来た」という。
遅い季節の動きに、そろそろ耐え切れなくなってきたのか。

ここに寄るのはいつも夏の盛りで、林床はミズがびっしり育ち、
庚申さまの下部は見ることができず、初めて全体を見ることができた。






     

ぎんなん

2019-03-23 | 路傍の神仏

夜来の雪が白く覆っていた。
その雪も午前中には消え、青空が見えたり雪が舞ったりと落ち着かない天気。
久しぶりの冷え込みに、暗いうちから何度も温泉に入り体を温める。

八幡神社の境内にイチョウの実(ぎんなん)が敷き詰めたように転がっていた。
葉が散るころ、一緒にポツンポツンと実も落ちてくる。
肉質化した外皮が曲者で、異臭ぷんぷん、発するはウ〇コの臭い、どうしょう。
一冬過ぎて雪の下から現れる銀杏は、
外皮がとれ種子だけになって、臭いに悩まされることはない、
重めの選んで拾ってくればそれでいい。






     

クロマンタの庚申さま

2019-03-04 | 路傍の神仏
 
今日も青空が広がっている、白っぽいが光りは春である。
 
黒又山またの名をクロマンタ、登り口に庚申塔・青面金剛・猿田彦の庚申3種が揃っている、
「そろそろ雪の中から姿を現わしてきたかな」と、県道から寄り道してみたところ、
雪から顔を出しているどころではなく、
残雪は山裾の杉林の中にほんの少しで、一帯から雪は広く消えていた。
 
あとわずかな時間で緑が復活、完全に春到来である。






     

石碑・道祖神のポスター

2019-01-30 | 路傍の神仏

列車の時間まで大館駅の待合室でしばらく休んでいたとき、
観光案内所にあるパンフの棚に何か面白いものはないかと探していると、
脇の壁に、市内に点在する神社・石碑・道祖神・お地蔵様などを
大館・田代・比内の地区別の地図上に落としたポスターが貼ってあった。
教育委員会が作成したのか、教委から資料を得て観光協会がつくったのかわからないが、
それにしても教委職員が日頃からきめ細かく地域をまわっていなければできるものではない。



オレンジのマークは、大館北秋地域独特な道祖神・ニンギョウ様の場所を示しているのだろう。
道路わきの雪が解けたら、残りのニンギョウ様をこの地図を頼りに巡ってみたいと思った。
胸に差し込まれた木札の久那斗大神とは、
伊弉冉が雷神に投げた杖が変わったもので、分かれ道で旅人の道中の安全を見守る神さま。
 
こんな地図が、どこの市町村にも旅人向けに備わっていればいいのになぁ。






        

庚申日

2019-01-23 | 路傍の神仏
 
60日に一度まわってくる庚申の日、鹿角の石碑の中で庚申さまは150基あまりで一番数が多い。
地域によっては講をつくり、庚申さまを拝んでいるらしいが詳しいことはよく解らない、
石碑の前に酒や野菜・果物などのお供物が並んでいることが時々ある。
 
芦名澤観音の鳥居の脇にある大きな石碑は、完全に刻字が剥落いているが庚申さまだという。