里山遊歩

かづの野遊び研究所

晴れた日は、野に、山に、川に、
部屋の中にとじこもっていてはもったいないもったいない。

希少な植物の運命は

2018-06-17 | 里山
 
以前の日記に咲いていたとメモしてある夏の花もそろそろであろうと、
その自生地を、ぐるーとまわってきた。

その中で気になったことが一つ、
県のレッドリストに、こう説明されているこの花が見当たらない。

注目される種のカテゴリーとその変更理由
乾いた草原に生える多年草。これまで県内で確認された生育地は4か所ですが、
現在も確認できる生育地は鹿角市の1か所のみで生育地の減少が見られました。
自然遷移や管理放棄により生育環境である草地の減少が継続していることから、
「絶滅危惧種1B類」から「絶滅危惧1A類」に変更しました。
                 (秋田県版レッドリスト2014より)

その場所は、行政の管理地で定期的に刈り払いが行われいる、
よって樹木などが侵入しておらず、草原の草花がよく残されているところ、
この草は年々少なくなってはいたが、
昨年6月には10株ほど確認でき、そのうちいくつかは花をつけていた。
だが・・・、5月末・6月上旬・そして昨日と行ったが、刈り払いがなされ見つからなかった。
宿根草だから、何株かは今までのようにこのあと茎を伸ばしてくることをささやかに願う。
もし来年出てこなければ、秋田県内からこの草は姿を消したことになる。
たぶん行政の担当者も刈り払いの仕事を得た委託業者も作業員も、
この希少な植物がを県内から消えそうにしてしまったとは、頭の片隅にもないであろう。





      


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