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朝まで雨降り、予報に遅れること数時間でやっと止み、午後になって太陽が顔を出した、
枯れ始めた草原の中に、花が咲いていた。
「月見草 いいえそげんな花じゃなか あれはセイタカアワガチ草」と織江は哀しく呼びかける。
大館市にある花岡温泉は、花岡温泉に改築された2001年までは、
温泉のそばを流れる花岡川の土手から川の上に迫り出して木造の小さな湯小屋があり、
川原の湯っことか長森温泉と呼んで、近くの人たちが湯桶を持って土手を歩く姿が見られた。
あの温湯小屋まわりの土手には、
メマツヨイグサやセイタカアワダチソウの花がよく似合うような気がする。
花岡も織江が育った筑豊と同じく鉱山の街、花岡事件など辛い話が今に伝わる地である。
この2つの花、
保育や児童施設はいらないと騒ぐセレブの白金・青山には決して似合いそうもない、
そんな街には、同じ黄色い花でもマリーゴールドなんてどうだろう。