全国を旅行してときには、いつもカメラを持っていました。でも、それはひとり旅がほとんどであったので何となく旅のお供に持ってあるいた程度のことでした。それが美瑛のすばらしい風景と拓真館での故・前田真三氏の写真に出会ったことが、写真が自分にとっての最高の趣味になりました。
春・夏・秋・冬のどの季節に来ても、その時の風景は美しく、毎年同じ作物を作らない畑の景色など、虹やダイヤモンドダスト(冬)など特異な自然現象も見せてくれる場所でもあるのです。写真のお手本が拓真館に展示している作品であり、それは写真の構図や表現の教材でもありました。
旅に出て「なぜ、カメラを持っているのだろう」の答えがこの美瑛でわかりました。そして、フィルムのカメラからデジタル一眼レフの使っているカメラも代わりました。もともとは、高校生時代に写真部に所属しモノクロ写真の撮影から現像まで自分でしていたので、写真の知識はあったのですが、デジタル時代に入ってNikonのデジタル一眼レフを購入してからは、あらためてメーカーの写真講座に参加して写真の面白さやその深さを学びました。
私にとって美瑛は風景写真を撮る楽しみを教えてくれたところでもあります。そんなにも親しみのある場所なので、一枚の風景の構図を決めてシャッターを押すときは「はい、いい顔(表情)して」と風景に声をかける気持ちで撮っています。
北海道の主要な観光地を周って、観光地としては無名に近いころに美瑛に出会えたことは、今との違い(ほとんど変わらない風景ですが)もわかり、とても嬉しいことです。
写真の楽しみを教えてくれた美瑛に感謝の気持ちでいっぱいです。