「東京都知事選」細川、小泉両元首相の会談後発言 一問一答
東京都の猪瀬直樹前知事の辞職に伴う都知事選(23日告示、2月9日投開票)への立候補を表明した細川護煕元首相(76)と、支援する小泉純一郎元首相(71)が14日、都内のホテルで会談後、記者団の取材に応じた。主なやりとりは以下の通り。
--会談ではどんな話をしたのか
細川氏「今度の都知事選の問題もそうだが、いろいろ国の抱えている問題全般について忌憚(きたん)のないお話をした。『私も都知事選に立候補する決断をした。ぜひ小泉元総理の強力なご支援をお願いをしたい』と申し上げ、(小泉氏から)『よし、自分がやるから』という話をいただいたので、非常に心強く思っている」
--立候補を決断した最大の理由は
細川氏「今の日本のさまざまな問題、特に原発の問題などについて、非常に私なりに国の存亡に関わる問題だという危機感を持っているからだ」
--出馬が野党再編につながると考えているか
細川氏「そこまで考えていない」
--小泉氏は細川氏をどういった形で支援していこうと考えているか
小泉氏「(細川氏とは)昨年10月お会いした。この国の形をどうするか、特に原発の問題で共感できることがたくさんあった。細川さんが都知事選に立候補する決意を固めたという話をうかがい、『心から敬意を表したい。私も喜んで積極的に細川さんの当選のために頑張る』とお伝えした」
「演説会あるいはさまざまな会合があるから、そういう場で私が出ても良いのなら出て、(細川氏への)支持を訴える。『原発は都政とは関係ない』という人もいるが、私が一番重視しているのは原発をどうするかだ。原発がなくても日本は発展できるという点に、細川さんを支援する最大の価値がある。東京が原発なしでやっていける姿を見せれば、必ず国を変えることができる。国政にも十分影響を与えるだろう。だから、細川さんが当選できるように頑張る」
--都知事は東京電力とも深く関わる。どのように方向性を示していくか
細川氏「具体的なことは数日中に出馬表明の正式な会見を開いて、そこで政策的なことも含めてお話をしたい。(会見は)一両日中、あるいは2~3日中にはできるかと思う」
--一国の総理を務めた後に都知事選に出馬するのはどういった心境か
細川氏「国の問題でも地方の問題でも、これは大事な問題だ。総理になっても、できることもあるしできないこともある。知事だからできることもあるし、できないこともある。原発問題は知事として非常にやりがいのある仕事だ。全力でやりたい」
--自民党出身者として細川氏を応援することで、日本の政治に変化をもたらそうという考えは
小泉氏「今回の都知事選ほど国政に影響を与える選挙はないだろう。細川さんが当選すれば、エネルギー問題、原発問題(で)、国政を揺るがす大きな影響力を与える知事になると思う。いわば『原発ゼロでも日本は発展できる』というグループと、『原発なくして日本は発展できない』というグループとの争いだ。私は『原発ゼロで日本は発展できる』という考えに立っている。それは細川さんも同じだと思う。それが私の細川さんを応援する最大の理由だ」
--政界再編につながるということか
小泉氏「それは分からない」
(2014/01/14)
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