御代田町には南・北小学校に一体づつ金次郎さんは現存しています。この度、ある方に紹介されて倉庫に眠る三体目の金次郎さんを発見しました。細工は細かく、薪の一本一本が節を含めて細工が細かく表現してあり、また、草鞋や縄の撚りもしっかり彫刻されており石膏細工職人の作のように思われます。
足元には皇紀2600年と銘板が記されており昭和13年製と思われます。所々擦れたか引っ搔いたかのような傷はありますがほぼ無欠損で木製の台座に載って立っています。傷の部分を見ると中身は彫刻した石膏像に赤銅色の塗装をかけたように見え、金属供出時代の代替え作品らしさがうかがえます。
太平洋戦争の始まる前の作品なのでどこかに歴史遺産として残したいですね。