鶏頭
鶏頭の花が、舗装された道とコンクリートの隙間から伸びて
大きくなった。
今年の夏の暑さを ものともせず
雨の少ない8月を 難なく乗り切って
今きれいな花を咲かせている。
8月は、事故やケガ 病気 私と家族に次々と起こった。
それでも何とかみんな元気で 過ごしているのだから
きっと誰かに守られているのだろうと、手を合わせる。
今日は、Aと一緒に 諸用で 出掛けた。
「こうしたいと思うんだけど・・・。」
「やってみたらいいじゃない。自分で計画立てているんだったら
やったらいい。」
「えっ。」
まるで、頭ごなしに反対されのを 覚悟していたようで
きょとんとしている。
反対も何も、事後承諾で やろうとしているのだ。
今までだったら、どうせできないんだから
「やめなさい。」とやる前から反対しただろう。
「失敗したら、その時 考えたらいいやない。」
こういうことが、言えるようになったのは、遠くにいる友達のおかげかなぁ。
ずっと子供のこと、「搾取している。」って言われてきた。
でも、「そんなことは、ない。」って自分で否定してた。
精神障害者の子供を育ててないから、わかんないんだとも
心の中で思っていた。
友達の言いたかったことは、障害者とか、健常者とかそういう
事じゃないんだ。
親が、自分の子供を心配しすぎて 「あれダメ これダメ
ああしろ、こうしろ。」って言って 自分の好きなように生きられないのは
「人生を 搾取している。」と言いたかったのだろう。
何度も何度も、口を酸っぱくするほど言われ続けてきたけれど
病気の彼を 信用できなかったので、さきまわりしていたなぁ。
コロナで、手も足も出ないし 会いたくても会えない
口出しもしない
着信拒否の日々が、つづいた。
そんな数日を頑張ってきたのだから
Aには、不安な数週間だったろうと思う。
それが、良かったのかもしれない。
失敗を恐れずに 自分でやろうとしていることを
あれこれ心配して ストップかけていたのは、やっぱり 私だった。
今こうして、前向きになれているのも
もちろんAの病気が、少し落ち着いてきているからなのだ。
ここまで回復してきた本人のことも 認めてあげたいし
助けてくれた周りの人たちにも、感謝します。
そして、ずっといろんなこと教えてくれた友達にも ありがとう。
いつも凹んでいるときに限って
厳しいこと言われて、「やさしくないなぁ。」って
思っていた。
今日やっぱり 子供のことを信用しないといけないと思った。