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Story
いまだにビデオテープしか置いてない街角のレンタルショップ。そこは30年代に活躍した伝説のピアニストの生家だというが、いまや再開発のため取り壊しの運命に。そんな中、店員のマイク(モス・デフ)は店長(ダニー・グローヴァー)から店の留守を預かる。やる気満々のマイクだが、近くのトレーラーハウスに住む友人ジェリー(ジャック・ブラック)が起こした「事件」のせいで、店の全ビデオの中身が消去されてしまう。困った二人は自分たちで映画をリメイクし、それを客に貸し出すのだが…。(goo映画より)
2008年/アメリカ/ミシェル・ゴンドリー監督作品
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評価 ★★★☆☆
手作りの映画が皆の心を通わせるという、これは映画愛に満ちたほほえましい作品ですね。
劇中でリメイクされる映画の他にも、下敷きにされている映画があると思うので、思いつくまま列記してみました。
磁化してしまったジャック・ブラックのせいでビデオテープが消えてしまうというのは超絶ギャグで笑わせてくれます。あり得ない設定でも、ジャック・ブラックならやりかねない、と納得してしまうところが、この俳優のすごい所です。
ビデオが全部消えていてびっくりとなる所は、「ミッドナイトクロス」(’81 ブライアン・デパルマ監督作品)で、殺し屋に全ての録音テープを消去されてしまって愕然となるジョン・トラボルタを連想させます。
何故かミア・ファローが出演しているのは、これも映画への愛情に満ちた彼女の出演作「カイロの紫のばら」(’85 ウディ・アレン監督作品)を意識しているのかも。
ジャック・ブラックが”奴ら”に電磁波で行動がコントロールされている!と叫んで変電所の破壊に駆り立てられるのは「ゼイリブ」(’88 ジョン・カーペンター監督作品)の影響か。
街の人達がスクリーンの裏側に映った映画を観て喝采するのは、「ニュー・シネマ・パラダイス」(’89 ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品)で映写室のガラス窓を傾けて外の壁に映像を映し出す名シーンに通じるものがあって、感動しましたね~。このクライマックスは、ダニー・グローバーが、映画の冒頭で列車の窓に書いた”Keep Jerry Out”が反転文字になっているのが伏線となっていて、良く計算されたエンディングになっていました。
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評価 ★★★☆☆
監督は『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリー。
とにかくこの映画はジャック・ブラックが見事にハマリ役で、何度も笑わせてもらいました。
ジャック・ブラックが大量に浴びた電磁波のせいで、VHSのビデオ映像がすべて消えて無くなるというのも可笑しかったけど(DVD全盛の時代で今だにVHSのビデオテープというのがまた笑える!)、その消えた映像の代わりに自分たちでその映画のリメイク版を作っちゃえ!というアイデアがとても面白かったですね。
そのリメイクした映画というのは、『ゴースト・バスターズ』や『ラッシュ・アワー2』『ライオンキング』などのどこかマニアックな映画ばかりで、リメイクの内容も素人まるだしの(ダンボールに絵を描いてあるような)グダグダな感じが、かえってツボにハマって面白かったです。
ジャック・ブラックもさることながら、そのジャックに振り回される役どころを演じたモス・デフも、なかなか味があって良かったですね。
モス・デフは(ブルース・ウィリス主演の)『16ブロック』ではアブない犯罪者役を好演していましたが、こういうマジメな良い人の役も演じられるんだなと、ラッパーでありながらその幅広い演技力には脱帽しました。
この映画の良いところは、単なるコメディ映画に終わらずに、物作りの楽しさや、その物作りを通して人々の心に一体感が生まれる、というところまで描いているという点が秀逸でした。
ラストで描かれるレンタルビデオ店での最後のビデオ上映は、その演出の上手さに爽やかな感動を呼びます。
この映画の評価は☆3つと高くはなりませんでしたが、こういうティストの映画は大好きですね。
映画『僕らのミライへ逆回転』公式サイト
(「僕らのミライへ逆回転」2008年12月 松本市 エンギ座にて鑑賞)
いまだにビデオテープしか置いてない街角のレンタルショップ。そこは30年代に活躍した伝説のピアニストの生家だというが、いまや再開発のため取り壊しの運命に。そんな中、店員のマイク(モス・デフ)は店長(ダニー・グローヴァー)から店の留守を預かる。やる気満々のマイクだが、近くのトレーラーハウスに住む友人ジェリー(ジャック・ブラック)が起こした「事件」のせいで、店の全ビデオの中身が消去されてしまう。困った二人は自分たちで映画をリメイクし、それを客に貸し出すのだが…。(goo映画より)
2008年/アメリカ/ミシェル・ゴンドリー監督作品
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評価 ★★★☆☆
手作りの映画が皆の心を通わせるという、これは映画愛に満ちたほほえましい作品ですね。
劇中でリメイクされる映画の他にも、下敷きにされている映画があると思うので、思いつくまま列記してみました。
磁化してしまったジャック・ブラックのせいでビデオテープが消えてしまうというのは超絶ギャグで笑わせてくれます。あり得ない設定でも、ジャック・ブラックならやりかねない、と納得してしまうところが、この俳優のすごい所です。
ビデオが全部消えていてびっくりとなる所は、「ミッドナイトクロス」(’81 ブライアン・デパルマ監督作品)で、殺し屋に全ての録音テープを消去されてしまって愕然となるジョン・トラボルタを連想させます。
何故かミア・ファローが出演しているのは、これも映画への愛情に満ちた彼女の出演作「カイロの紫のばら」(’85 ウディ・アレン監督作品)を意識しているのかも。
ジャック・ブラックが”奴ら”に電磁波で行動がコントロールされている!と叫んで変電所の破壊に駆り立てられるのは「ゼイリブ」(’88 ジョン・カーペンター監督作品)の影響か。
街の人達がスクリーンの裏側に映った映画を観て喝采するのは、「ニュー・シネマ・パラダイス」(’89 ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品)で映写室のガラス窓を傾けて外の壁に映像を映し出す名シーンに通じるものがあって、感動しましたね~。このクライマックスは、ダニー・グローバーが、映画の冒頭で列車の窓に書いた”Keep Jerry Out”が反転文字になっているのが伏線となっていて、良く計算されたエンディングになっていました。
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評価 ★★★☆☆
監督は『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリー。
とにかくこの映画はジャック・ブラックが見事にハマリ役で、何度も笑わせてもらいました。
ジャック・ブラックが大量に浴びた電磁波のせいで、VHSのビデオ映像がすべて消えて無くなるというのも可笑しかったけど(DVD全盛の時代で今だにVHSのビデオテープというのがまた笑える!)、その消えた映像の代わりに自分たちでその映画のリメイク版を作っちゃえ!というアイデアがとても面白かったですね。
そのリメイクした映画というのは、『ゴースト・バスターズ』や『ラッシュ・アワー2』『ライオンキング』などのどこかマニアックな映画ばかりで、リメイクの内容も素人まるだしの(ダンボールに絵を描いてあるような)グダグダな感じが、かえってツボにハマって面白かったです。
ジャック・ブラックもさることながら、そのジャックに振り回される役どころを演じたモス・デフも、なかなか味があって良かったですね。
モス・デフは(ブルース・ウィリス主演の)『16ブロック』ではアブない犯罪者役を好演していましたが、こういうマジメな良い人の役も演じられるんだなと、ラッパーでありながらその幅広い演技力には脱帽しました。
この映画の良いところは、単なるコメディ映画に終わらずに、物作りの楽しさや、その物作りを通して人々の心に一体感が生まれる、というところまで描いているという点が秀逸でした。
ラストで描かれるレンタルビデオ店での最後のビデオ上映は、その演出の上手さに爽やかな感動を呼びます。
この映画の評価は☆3つと高くはなりませんでしたが、こういうティストの映画は大好きですね。
映画『僕らのミライへ逆回転』公式サイト
(「僕らのミライへ逆回転」2008年12月 松本市 エンギ座にて鑑賞)
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